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XBRLに関する活動や導入事例を知ろう(2/10)

Last updated at Posted at 2019-12-12

Advent Calendar 2回目の投稿では、XBRLJapanの団体紹介及び導入事例を紹介します。

1. XBRL Japanとは

XBRLJapanは、XBRLの世界組織であるXBRL International(以降、XIIと略します)の日本における組織として、日本公認会計士協会などが発起人となり2001年に設立した団体です。グローバル開示言語標準としてのXBRLによるビジネス情報開示の効率化の促進と最適便益の提供をミッションとしています。XBRL Japanの重要な活動として、XBRL Internationalの開発・保有するXBRL技術規約等の開発への協力や、XBRLに関する広報、関係団体との交流の推進などをしています。活動は、国内のみならず、海外に向けたアクションも積極的に行っており、XIIが検討中の新たなXBRL仕様(Calculations2.0)に対するコメント・提案や、組織内で調査したXBRLデータ活用のための研究を、国際会議の場で発表するなども行っています。今年度は、XBRLAsiaRoundTable、DataAmplifiedの国際会議に参加してきました。

【世界で行われる国際会議の一例】
22nd XBRL Europe Day :2019年2月ローマ開催
10th XBRLAsiaRoundTable:2019年6月東京開催
DataAmplified:2019年10月上海開催
年に一度開催されるXBRLの一番大きな会議です。10月の上海では世界中から300名程度が参加しました。
 (開催模様:https://www.xbrl.org/leslie-seidman-keynote-da2019/)
Digital Financial Reporting Forum:2019年11月ロンドン開催
XBRL France Annual Conference:2019年12月パリ開催

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(10th XBRLAsiaRoundTable at 東京の集合写真)

現在のメンバーは、日本公認会計士協会や日本税理士会連合会をはじめ、監査法人、証券印刷会社、 情報ベンダー、ソフトウェアベンダー、金融機関等、主に財務情報サプライチェーンに関する組織が集結しています。(XBRLJapanのサイトに会員一覧情報有り)

このような地域組織は、Jurisdictionと呼ばれ、XBRLJapan以外にも世界中で活動しています。XIIのサイトで、他国の活動紹介もあります。また、各Jurisdictionに参画している団体・個人がMembership Listで公開されています。
スクリーンショット 2019-11-23 21.48.10.png
※2016年時点の世界におけるXBRL組織

2. XBRL導入事例の紹介

2.1. 世界における導入事例

世界のXBRL導入事例は、XIIがサイト上で公開しています。2019年11月16日時点では、147の団体でXBRLを導入していることが確認できます。画面上のCategoryをクリックすると、内訳が表示されますが、主にFinancial Regulatorでの導入が多いことが分かります。
Number of Implementationsの表からは、世界におけるXBRLの導入数が右肩上がりに伸びていることが見て取れます。直近で、世界に大きな影響を与えるであろう導入事例としては、欧州のESMA(欧州証券市場監督局)の件が挙げられます。ESMAが、2020年1月以降、全欧州の上場企業にXBRL形式での年次報告書の電子開示を義務付けたことが話題になっています。

区分 導入数
Financial Regulator 81
Capital Market 23
Business Registrar 18
Tax Authority 9
Others 9
Government Oversight 5
SBR 2

1.png

2.2. 日本における導入事例

日本での主な導入事例については、Japanでフィルターをかけて検索をすることで抽出可能です。ここでは、日本銀行東京証券取引所金融庁国税庁、そして環境省の導入を確認することができました。(導入情報のリンク有り)それぞれのより細かな導入事例を知りたい場合は、XBRLJapanが公開している日本における導入事例をご覧ください。
日本導入事例.png

3. 問合せ先

本記事に関する問い合わせは、以下のメールアドレスまでお願いします。
e-mail:xbrl-tech-qa@xbrl.or.jp
(もちろん、qiita上でのコメントも歓迎します)

本メールアドレスは、qiitaの記事を執筆しているXBRLJapanの開発委員会の問合せ窓口になります。
そのため、組織に関する一般的な問合せなどは内容によって回答できかねますが、XBRLに関する技術的な質問、意見、要望、助言等はお気軽に問合せください。
なお、委員会メンバが有志で対応しているため、回答に時間がかかることもありますが、ご了承ください。

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