Julia を起動するたびに実行する一連のプログラムや設定を指定するには、startup.jl
ファイルを編集する方法があります。startup.jl
は、Julia が起動する際に自動的に読み込まれるスクリプトファイルです。このファイルに必要な設定やプログラムを書いておくことで、毎回手動で設定する手間を省くことができます。
手順:
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startup.jl
ファイルの場所:- ファイルは通常、ユーザーのホームディレクトリの
.julia/config
フォルダ内にあります。フルパスは以下のようになります:-
Windows:
C:\Users\<ユーザー名>\.julia\config\startup.jl
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macOS/Linux:
/Users/<ユーザー名>/.julia/config/startup.jl
または/home/<ユーザー名>/.julia/config/startup.jl
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Windows:
- ファイルは通常、ユーザーのホームディレクトリの
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ファイルが存在しない場合:
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startup.jl
ファイルが存在しない場合は、新しく作成します。テキストエディタで以下のディレクトリにファイルを作成します。
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startup.jl
ファイルに設定を記述:- 例えば、毎回特定のパッケージを使用する場合やカスタム関数を定義したい場合は、以下のように記述します:
# startup.jl # パッケージの使用 using Pkg Pkg.activate("path/to/your/project") # よく使うパッケージのインポート using DataFrames using Plots # カスタム関数の定義 function greet() println("Welcome to Julia!") end greet()
- 例えば、毎回特定のパッケージを使用する場合やカスタム関数を定義したい場合は、以下のように記述します:
注意点:
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startup.jl
ファイルに書かれたコードは、Julia を起動するたびに実行されるため、実行に時間がかかる重い処理や副作用があるコードは避けるべきです。 - 万が一
startup.jl
に記述したコードにエラーがある場合、Julia の起動時にエラーメッセージが表示されることがあります。エラーを避けるために、事前にコードをテストしておくと良いでしょう。
これで、Julia を起動するたびに自動的に設定やプログラムを実行することができます。