1.はじめに
DocusignとBox連携を行うレシピをWorkatoで作成してみました。
以下で紹介する内容では、Docusignの署名完了に伴い、Docusignで署名されたドキュメントがBoxの特定のフォルダにアップロードされます。
またBoxにアップロードされたドキュメントにメタデータが登録されます。
2.処理の流れ
Docusignの署名完了に伴い、Docusignで署名されたドキュメントがBoxの特定のフォルダにPDF形式でアップロードされその後メタデータが登録されます。
3.準備
1)メタデータテンプレートの準備
ファイルに付与するメタデータテンプレートを、Box上に用意します。
4.レシピ
4-1.コネクター
次のコネクターを使用してレシピを作成します。
コネクター | 用途 |
---|---|
DocuSign | ・署名完了したドキュメントを取得 |
Box | ・特定のフォルダへPDFファイルをアップロード ・PDFファイルへのメタデータ付与 |
4-2.レシピ作成
①トリガー
DocuSignで署名が完了した際にレシピが動作する処理を実装します。
②エンベロープ内ドキュメント取得
Docusignではエンベロープ(封筒)内に署名された複数のドキュメントが含まれます。
③ドキュメントダウンロード
ドキュメントをダウンロードします。
④Boxアップロード
ダウンロードしたドキュメントをBoxの特定フォルダへファイルとしてアップロードします。
※画像では「契約書」フォルダをアップロート先に指定しています。またファイルの拡張子を「pdf」に変換しています。
⑤メタデータ登録
Boxの特定フォルダへアップロードしたファイルにメタデータを登録します。
5.実行例
2 )Boxの特定のフォルダにDocusignのドキュメントがファイルアップロードされ、その後メタデータが登録されます。
6.おわりに
当レシピをもとに電子帳簿保存法の「電子取引」への対応対応が可能となります。
2024年1月に施行される改正電子帳簿保存法では、対象となる電子データが「電子帳簿等保存」「スキャナ保存」「電子取引」の3つに分別され且つ「電子取引」の電子データに対し紙保管が禁止されます。( 特例が無い限りは「紙保存は禁止」2022年12月時点 )
また電子データに「取引年月日」、「取引金額」、「取引先」、「訂正理由」、「訂正日」、「削除日」の属性(メタデータ)を付与する必要があります。
当レシピでは電子帳簿保存法の「電子取引」部分に対し、①Docusignの「電子取引」で発生した電子データをBoxに電子データ保管および②「取引年月日」、「取引金額」、「取引先」などのメタデータ付与を行っています。
<参考情報>
ご存知ですか?令和4年1月改正される電子帳簿保存法に今すぐ対応するためのポイント
https://www.ricksoft.jp/blog/articles/001321.html
電子帳簿保存法への対応として本レシピが活用できれば幸いです。