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PHP のサポート期間について(バージョンごとの一覧表あり)

Last updated at Posted at 2017-02-15

更新履歴

※ 2023.12.04 バージョン5.0/5.1/5.2/8.3 について追加しました。
※ 2022.04.20 バージョン8.1/8.2 について追加しました。
※ 2021.03.18 バージョン8.0 について追加しました。
※ 2020.05.20 バージョン7.4 について追加しました。


アクティブサポートは2年、セキュリティサポートは1年が基本

PHP は最初の安定リリースから2年間、フルサポートが行われます。
この間、報告されるバグやセキュリティの問題は順次修正され、「定期的に」リリースされていきます。
この2年間のサポートのことを「アクティブサポート」と呼んでいます。

アクティブサポートの2年間の後、
重要なセキュリティで問題が生じた時の解決のため、1年間のサポートが行われます。
このサポートを「セキュリティサポート」と呼んでいます。
セキュリティサポートのリリースは、必要に応じて行われます(つまり不定期です)。

こうして、トータルで3年間のサポートが完了すると、バージョンの寿命は終了します(サポートは行われなくなります)。
バージョン7になってからは、このスケジュールは忠実に守られています。


バージョンごとの一覧表

バージョン 初回リリース日 アクティブサポート セキュリティサポート
5.0 2004/07/13 - 2005/09/05
5.1 2005/11/24 - 2006/08/24
5.2 2006/11/02 - 2011/01/06
5.3 2009/06/30 - 2014/08/14
5.4 2012/03/01 - 2015/09/03
5.5 2013/06/20 - 2016/07/10
5.6 2014/08/28 2017/01/19 2018/12/31
7.0 2015/12/03 2017/12/03 2018/12/03
7.1 2016/12/01 2018.12/01 2019.12/01
7.2 2017/11/30 2019.11/30 2020.11/30
7.3 2018/12/06 2020/12/06 2021/12/06
7.4 2019/11/28 2021/11/28 2022/11/28
8.0 2020/11/26 2022/11/26 2023/11/26
8.1 2021/11/25 2023/11/25 2024/11/25
8.2 2022/12/08 2024/12/08 2025/12/08
8.3 2023/11/23 2025/11/23 2026/11/23

※ 5.0 ~ 5.5 までは Wikipedia から作成
※ 5.6 以降は、PHP マニュアル Supported Versions http://php.net/supported-versions.php から作成

※ 5系はサポート期間が一定ではありませんでした。
※ 7系になってからは、3年のサポートスケジュールが忠実に守られています。


日本のレンタルサーバの状況

2017年2月 、エックスサーバーは業界の中でもいち早く、PHP の推奨バージョンを、5.6 から 7.0 に切り替えました。

みなさんのところでは、移行は進んでいるでしょうか。

バージョン5系は、アクティブサポート、セキュリティサポートとも、2018/12/31 に既に終わっています

7.0でさえ、2018/12/08 に終了しています。5系より早かったところに注目してください。前述の一覧表のとおり、5系のサポートはマイナーバージョンごとに異なっており、今となってはそのスタンスは例外です。

レンタルサーバの業界では、2017年から7系への移行を始めていました。
それは、7系が5系と比較して、単純に速度が約2.5倍~3倍にあがり、バージョンアップするだけで、パフォーマンスが大幅に向上したからです。

サービスを提供する側としては、率先して7系にバージョンアップを進めていった、という状況でした。
もちろん、今でも5系を残しているサーバはあります。
主として移行のため、と考えられますが、後述する WordPress がそうなのですが、そろそろ時間切れが迫っているようです。


バージョン5系のリスク

5系はライブラリが古くなり、サポートが受けられないケースが増えています。
オープンソースも速度とセキュリティの向上が見込める7系へ移行しています。

2019年5月22日、WordPress はバージョン 5.2.1 をリリースしました。
このバージョンには、PHP 5.3.x からは、アップグレードすることができません。

WordPress で5系を使い続けるのは、リスクが増える一方です。
人気のあるオープンソースだけに、年々、攻撃手法が高度になっているからです。
※ WordPress は適切な設定をすれば十分なセキュリティ機能を発揮します。
7系でバージョンアップすれば、セキュリティを強化できるプラグイン(Site Guard)を簡単に導入できるようになります。
セキュリティロックや、ログイン画面のURLの変更、画像認証などが簡単に行えるようになります。
※ SiteGuard はレンタルサーバで WordPress の「自動インストール」サービスを利用すると、必ずといっていいほど、バンドルされるプラグインです。


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最後に

7系になってから、サポート期間が3年と決まり、実際、月日まで正確にスケジューリングされています。
インフラ管理者には保守管理の計画が立てやすくなった、と言えるのではないでしょうか。
PHP8 は、さらにレベルの異なる高速化(JIT対応)が予定されています。

パフォーマンスとセキュリティの向上を常に目指して、PHPのコミュニティは活発に働いています。
バージョンアップを負担と考えず、インフラ管理者と Phpe には常に上を目指していってもらいたいと思います。


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