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SI→web系に転職したエンジニアのお話

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これはマイネットエンターテイメント Advent Calendar 6日目の記事です。

この度は、この様な機会を頂きまして、誠にありがとうございます。
私は今年の8月からマイネットに入社させていただきました。
ゲーム運営携わることができて、充実した日々を過ごしております。

さて、今回私が話す内容は、濃い技術的な話は他の方がしていると思いますので、
転職して感じた業務系システムとweb系での開発方法の違いを記したいと思います。

確実性が最優先の業務系システムと
スピード重視のWeb系


1.開発手法の違い

 私が一番驚いたのが開発進行の速さです。
 業務系システム開発では、ウォーターフォール・モデル開発が、基本となります。
 業務システム開発は、開発期間が数年と長期に渡る事が多い為、
 工程進捗管理がしやすいウォータフォールモデルが使用されると思われます。
 要件定義や基本設計から参画すると、数ヶ月間エクセルで、
 設計書だけを書いてた何てことありました。
 ウォータウォール・モデルは、前工程が完了しないと、次に進めないため、
 簡単にスケジュール変更が出来なくなっており、期限厳守になりやすいです。
 業務を徐々にプログラムに落とし込んで行く為、
 実装時には設計書の内容をそのまま書くだけで、あまり考えないで
 実装できることもありました。
 現在行なっているweb系開発は、アジャイル開発が基本となり、
 仕様書から実装を行います。ソースコードを書きながら設計を考えるため、
 難しく思いました。また、機能をみながら進捗していくため
 日々開発して行くことになり、ソースコードをいじる期間が長いです。

2.テストの考え方の違い

 また、テストの違いも大きくありました。
 業務系システム開発は、試験はVモデルで行うことが多かったです。
 Vモデルとは、試験工程を単体テスト(PT)、結合試験(IT)、
 システムテスト(ST)、受入れテスト(UT)と段階で分け、
 それぞれを設計工程を下記のように紐づけて試験を行います。
 * 単体テスト → 詳細設計
 * 基本設計 → 結合試験
 * 要件定義 → システムテスト
 * 要求分析 → 受け入れテスト

 単体テスト(PT)では、ホワイトボックステストを行います。
 単体試験項目書を作成し、カバレッジは、命令網羅(C0)または、
 分岐網羅(C1)で100パーセントを目指すことが多かったです。
 なので、実際にプログラム書く時間よりもPTの方が、時間が掛かかりました。
 結合テスト(IT)では、内部試験、外部試験と2段階にわけ試験を行います。
 内部試験は、自機能ごとのIFやデータのつながりを試験し、
 外部試験は、すでに稼働しているシステムや並行で開発している
 別システム等とのIF試験を行います。
 システムテストは、実際の業務を想定して、システムを動かす試験や、
 可用性を確認します。この工程は、業務知識が必要になります。
 最後の受け入れテストは、お客さんに実際にシステムを使用してもらう試験です。
 web系開発は、明確な設計書が存在しない為、上記のよう試験は行えません。
 仕様書から試験項目を起こします。また、試験期間が短く、
 全パターンの試験を行えない為、どの試験を行うかのか取捨選択が必要になります。
 この為、試験項目作成の難易度が高く思います。とにかく動かして試験し、
 とりあえず実際に利用出来るサービスを作り、
 ユーザーの反応を見て修正・改善するといった違いを感じました。


マネジメントのやりがいのシステム開発と
ユーザーに届くことが魅力のWeb系の違い


 やりがいの違いもあります。
 私が感じたシステム開発でのやりがいは、プロジェクトが完了するという事です。
 長期計画のシステム開発が、紆余曲折ありながら元々の計画通りにシステムが
 リリースされるとというのは、完成させたんだという達成感がありました。
 また、各開発工程ごとに区切りがあるおかげで、何をやるのかが明確になっており、
 自分の作業がわかりやすいというのがあります。
 技術的スキルよりも、作業管理や設計等のマネジメントの方を
 重要視している傾向を感じました。
 web系開発は、サービス終了まで終わりがなく、常に開発していく為、息をつく暇がありません。
 ただ、自分の仕事が、ユーザーからの反応で観れるという魅力があります。
 また、
技術的スキルの高さを重要視している傾向を感じました。


最後に

 内容が技術的な話でなく、もうしわけございません。
 全体的に私が関わったことを話しているので、私見があると思われます。
 なので、これが考え方が全てをではないと、保険として書いておきます。
 同じエンジニアという仕事ではありますが、トップダウン方式で業務を細分化し、
 コツコツと構築して行く業務開発と、ユーザーの反応を観ながら開発するweb系で
 それぞれ全く別の文化を感じました。
 どちらも経験出来たのは、とても良かったと思います。

 以上

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