1
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

Intel内蔵GPUでDirectXエラーでゲームが起動しない~DXVKを使って解決した話

Posted at

はじめに

先日、友人のIntel内蔵GPUを搭載したPCで『BIOHAZARD RE:2 "R.P.D. Demo"』をプレイしようとしたところ、DirectXに関連するエラーが表示され、ゲームが起動できないという問題に遭遇しました。

ネットで調べたり、ドライバやDirectXを更新したりと、一般的な対処法を試してみましたが、状況は変わらず。最終的に、「DXVK」という互換レイヤーツールをWindowsで活用するという、少し変わった方法で解決できたので、その手順と結果をまとめます。

エラー内容
そのまま起動した時
2025-06-13_23h21_31.png

DirectX関連のconfigいじって起動した時
2025-06-15_21h01_38.png

試した一般的な対処法(すべて効果なし)

  • ゲームファイルの整合性チェック
  • Intel GPUドライバの更新(OEM版 → 公式最新版)
  • DirectX ランタイムの再インストール
  • Windowsのアップデートと再起動
  • ゲームの再インストール

どれも効果がなく、起動時のDirectXエラーは解消されませんでした。

「DXVK」とは?試してみたきっかけ

DXVKは、DirectX 8/9/10/11のAPIをVulkanへ変換する互換レイヤーで、もともとはLinuxなどでWindowsゲームを動作させるためのツールです。バイオre2はDX12対応ではありますが、体験版はDX11時代のままなので(もちろんDX12も使えます)DX11で動作できれば問題ないはず。

実は非公式ながらWindowsでも使用可能であり、Intel ArcシリーズのドライバのアップデートでDirectX 9のパフォーマンスが向上した時は、DXVKが中に組み込まれていたそうです。

こういった背景もあり、Vulkanに変換すれば、DirectXで発生していたエラーを回避できるのではと考えました。(intelはDX11よりはVulkanの方が得意)

DXVKの導入方法(Windows)

  1. DXVK GitHubリポジトリから最新版をダウンロード
  2. ZIPファイルを解凍し、中の x64 または x86 フォルダから d3d11.dlldxgi.dll を選択
    ※ ゲームのビット数に合わせて選びます(RE:2は64bitなので通常は x64
  3. それらのDLLファイルをゲームの実行ファイル(.exe)と同じディレクトリにコピー
  4. ゲームを起動

結果

驚くことに、DirectXエラーを回避し、ゲームが正常に起動しました。
この辺りはあまり詳しくないので、動いたという事実のみでとどめておきます。

注意点

  • DXVKはLinux向けツールであり、Windowsでの使用は非公式・サポート外です
  • 一部のオンラインゲームなどではチートとして検出される可能性が高いです
  • 環境によって動作しない場合もあります。自己責任で使用してください

おわりに

Intel内蔵GPUでゲームをプレイしようとした際に、DirectX関連の不具合で悩んでいる方にとって、DXVKはひとつの有力な選択肢になるかもしれません。

公式サポート外であることを理解した上で、状況に応じて試してみる価値はあると思います。
この記事が、同じようなトラブルで困っている方の助けになれば幸いです。


参考リンク

  • 🔗 DXVK GitHubリポジトリ
  • Steamコミュニティ内の関連トラブル投稿("RE2 致命的エラー"などで検索)
1
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
1
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?