ごきげんよう、最近ALPサポーターの称号を頂いたWakkunです。
Fusion360に出会ってから半年ほど経った10月に、学生デザインコンテストなるものが開催されていたのでランタンを作って提出したのですが、なんと最優秀賞を頂くことができました。
こちらがそのランタンです。
3DCADと聞くと難しそうだと思うかもしれませんが、やってみると意外と単純ですよ。
#基本の3コマンド
このランタンを例にするとほとんどが以下の3つのコマンドで構成されています。
※他のコマンドを使う元となるスケッチコマンドを除く
- 押し出し
- ロフト
- パイプ
###押し出し
全てのコマンドの中で最も基本的で使用頻度の高いコマンドです。
文字通り平面に描いた図形を押し出して立体を作ります。
土台の底、ガラスの内部、蓋、ダイヤルを作るのに使っています。
このコマンドはとても汎用性が高く、押し出しだけで作った作品を争う「押し出しコンペ」なるものが毎年開催されています。Twitterで#Fusion360押し出しコンペ3を調べるとこのコマンドが持つ無限の可能性を垣間見ることができますよ。
###ロフト
離れた2つの平面に描いた図形を自動でつなぎ合わせて立体を作ってくれるコマンドです。
土台とガラスの上下にあるパーツ、蓋を作るのに使っています。
同じ図形の組み合わせでも離す距離や大きさ次第で様々な立体を作れるので色々なパターンを試すと楽しいですよ。
###パイプ
線を基準に任意の太さのパイプを作ってくれるコマンドです。
似たコマンドにスイープがありますが、断面の形状が円に限られる代わりに平面と線を両方用意する必要のあるスイープよりも手軽に立体を作れるのがパイプの利点です。
このランタンでは最も使用頻度が高く、ガラスの内部、取っ手、フックなどに使っています。
#その他使用したコマンド
上で紹介したコマンド以外に以下の3つを使えば同じランタンを作ることができます。
- フィレット
- 回転
- シェル
###フィレット
作成した立体の角張ったところを丸めるコマンドで仕上げの際によく使います。
土台、ダイヤル、光る部分、フックの端に使っています。
###回転
平面に描いた図形を元に回転体を作るコマンドです。
ガラス部分の卵形を作るのに使いました。
押し出しコンペでチェスの駒を作ったので私にはこのコマンドのありがたみがよくわかります...
###シェル
立体を側面の形状に沿ってくり抜くコマンドです。
ガラスの部分とガラスを支える部分に使っています。
使用頻度はそこまで高くありませんが知っていると作れるものの幅が広がりますよ。
あと3Dプリンターで出力する場合は裏側を肉抜きして材料を節約するnにも使えます。
#まとめ
こうして振り返るとそこまで多くのコマンドを覚えずともFusion360でそれっぽい形状を作れることがお分かり頂けると思います。
しかもFusion360は学生なら無料で使えちゃうんですよ!
学生の皆さんは是非こちらからFusion360をダウンロードしてみてくださいね。
そして実は今回紹介した学生デザインコンテストは2021年1月まで毎月開催されます!
12月と1月の分は今からFusion360をはじめても間に合いますよ。
継続するのに良いモチベーションになると思うのでこちらのページでその月のテーマを確認してコンテストに応募してみてくださいね。
詳細な応募方法についてはこちらの動画を参照してください。
私も応募するので是非競い合いましょう!