[メモ]ArmでMySQLをGitHub Actionsで動かしたかった

先日、GitHub Actionsはpublicリポジトリなら無料でArm Runnerを利用できるようになりました。

それによって、setup-rubyもArm対応されCIのArm化に挑戦したのですが、一点引っかかった点があったので、どう解決したかのメモです。

実際のコード

• こちらは元々RSpecを実行していたgithub actionsのファイルをarmにしたものです
  • bundle installして、rspecコマンドを実行するだけ
• 現時点での変更点はRunnerをArmに書き換えているだけです
  • privateリポジトリの場合はarm runnerを用意してください

name: Test

on:
  push:

jobs:
  rspec:
-   runs-on: ubuntu-latest
+   runs-on: ubuntu-24.04-arm
    timeout-minutes: 10
    steps:
      - uses: actions/checkout@v4
      - uses: ruby/setup-ruby@v1
        with:
          bundler-cache: true
      - run: bundle exec rspec
    services:
      mysql:
        image: mysql:8.0.28
        env:
          MYSQL_USER: nobody
          MYSQL_PASSWORD: nobody
          MYSQL_ROOT_HOST: "%"
          MYSQL_ROOT_PASSWORD: root
          MYSQL_ALLOW_EMPTY_PASSWORD: yes
        ports:
          - 3306:3306
        volumes:
          - mysql-data:/var/lib/mysql

ただし、こちらはエラーが出ます。

no matching manifest for linux/arm64/v8 in the manifest list entries
Error: Docker pull failed with exit code 1

エラーメッセージを読むとわかる通り、MySQLコンテナがarm対応をしていないんですね。
platformオプションを下記のように書く、ということも考えましたが、GitHub Actionsで直書きする場合platformオプションは対応していません。

    services:
      mysql:
        image: mysql:8.0.28
+       platform: linux/amd64
        env:
          MYSQL_USER: nobody
          MYSQL_PASSWORD: nobody
          MYSQL_ROOT_HOST: "%"
          MYSQL_ROOT_PASSWORD: root
          MYSQL_ALLOW_EMPTY_PASSWORD: yes

実はこのMySQLコンテナ、バージョンを一つ挙げるとArm環境でも問題なく動作します。

    services:
      mysql:
-       image: mysql:8.0.28
+       image: mysql:8.0.29
        env:
          MYSQL_USER: nobody
          MYSQL_PASSWORD: nobody
          MYSQL_ROOT_HOST: "%"
          MYSQL_ROOT_PASSWORD: root
          MYSQL_ALLOW_EMPTY_PASSWORD: yes

8.0.28で対応したということが書いてあるドキュメントもありましたが、自分が試したところだと8.0.29以降で動作しました。
8.0.28を続ける必要がある場合、docker-compose.ymlを作っての対応なども考えられますが、上げられるのであれば上げてしまうのがいいでしょう。