はじめに
国の提唱するデジタルツインの基礎となるPLATEAU 3D都市モデルを作成する事業者向けに
AIGID様主催のPLATEAUアカデミーが11/6~8の3日間、東京開催の会場(東京大学駒場キャンパス)にて開催された。
元より興味があったので申し込み開始と同時に登録を行い、事前講座で概要を把握。
希望が多かったようで追加の枠含めも満員となっていた。
講習の三日間の中で、PLATEAUデータの作成方法についてハンズオンで学ぶ事が出来て大変有意義であった。
PLATEAUアカデミーで学んだ事を実践してみた
三日間の期間でかなり濃い内容を学習したため、操作関係があやふやな部分や正確に理解出来ていなかったこともあり、ふり返りのため、講義で作成しなかった他のオブジェクトを、復習も兼ねて作成を行いたいと思う。
目標(やること)
今回の講義では扱わなかったPLATEAU基本セットの災害リスクモデルを作成することを目標とする
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災害リスクモデルの一覧
- 災害リスク(浸水)モデル
- 洪水浸水想定区域
- 津波浸水想定
- 高潮浸水想定区域
- 内水浸水想定区域
- 災害リスク(土砂災害)モデル
- 土砂災害警戒区域 👈今回の対象
個人的にデータ構造などなじみがあり国土数値情報を入手可能な土砂災害区域を作成対象とした。
- 災害リスク(浸水)モデル
CityGML構築の流れ(作業フロー)
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データの入手
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国土数値情報をダウンロード
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国土数値情報ダウンロードサイト
shapefile形式のデータを入手
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国土数値情報ダウンロードサイト
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領域加工(対象地区:神奈川県厚木市)
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幾何検査
※講座で省略された手順
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属性修正
WriterのCityGMLメタ定義について操作方法が分からなかったがPSS様の公開資料を参考に見よう見まねで設定を行った。
出力結果
データ構造が比較的単純なこともあり、エラーもなく正常にCityGMLに変換できた
まとめ
今回は必須属性が少なくLOD1のみのオブジェクトであったので、問題なく作成が行えた。
講義の中の手順を自分なりに再利用可能な形で改良出来た部分もあり、QGISの関数作成など便利な手順も発見することができ「ふり返り+学び」があったように思える。
これまで3D都市モデルのイメージは全貌が見えず雲をつかむような感覚だったが、データ構築という意味で初めて入口に立てたように感じている。
きっかけは今回のPLATEAUアカデミーなので非常にありがたく思う。アンケートにも書かせていただいたが、もう一歩踏み込んだ内容の講義など開催していただけたら次回も必ず参加します。