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AWS SAA(C02)に1か月で合格するはずが3回受験してしまった話

Last updated at Posted at 2020-09-22

コロナで在宅ワークに励んでいたころふと気づいた...。「このままだと今年の実績で大したものがない!」かねてより資格を取ろうと勉強していた某試験が、コロナ禍で無期限延期になってしまったのです。(余談ですが、自分は1年に一つ人生初をやっていこうというのをここ数年のタスクにしています。)

さて、それに気づいたのが2020年6月頭だったので、何とかその資格とレベル感のあった別の資格無いもんかな、ということで自分が目を付けたのが表題にある通りAWSのSAAです。実は以前からQiitaの合格体験記を読んで人知れず狙ってはいたのですが、前述の資格のこともあり後回しにしていたのです。本当は自分はGoogle推し(特に何の根拠もなし。ロゴがカラフルだから?)なのでGCPも考えたのですが、やはりAWSがシェアNo.1ということもあり、体験談や教材が豊富ということがAWSを選択した一つの理由でした。それに皆さんご存じの通りクラウドは3強(AWS、GCP、Azure)に加え、競合他社が多いので、本当に必要な機能であれば競合他社がどんどんキャッチアップしていくので、よほど強い拘りがないのであればNo.1を選択するのが無難だと思いますし、1社をしっかり勉強・経験すれば応用効くような気がしています。

#記事の前提となる知識・経験

インフラ業務 → 0
クラウド業務 → 0 
クラウド経験 → GCPの無料枠を使い切ったくらいでヘタレて解約。
趣味的な経験 → サクラVPSに自分のブログを立てて2年くらい運用していた。

こんな感じなのでおそらく「あんまり経験はないけど受けてみよう」という人たちのレベル感に近いのではないかと思います。

#AWS試験で越えなければならないハードル

これについてはおおむね以下の2つに絞られると思います。
①AWSで提供するサービスの数がメチャクチャ多いので単語を覚えること自体が疲れる。
②試験問題を読むのに疲れるし、問題数も結構あるので疲れる。

このあたりについては大体どの体験談でも触れられています。ただ、単語から類推される機能イメージとかが英語ネイティブの人であれば多少違ってくるのかもしれず、この記事読んでる人は関係ないかもしれませんが日本のエンジニアにとってハードルを少し上げているのかもしれません。

#試験にあたって利用した有料の試験対策

経験談によれば、メジャーなものはUdemyのハンズオン講座黒本AWS WEB問題集の3つです。今回はUdemyのハンズオン講座を購入して取り組んでみました。この時点でテスト代も含めて20000円ほど。まあこんなもんかなと。

#勉強の進めかた(序盤)

AWSはとにかくサービスの数が多いので、全部について覚えるのは無理なわけですが、試験に出るのはあくまでも主要な機能とセキュリティ・コスト的に正しい使い方(ベストプラクティス)なわけです。素人はまずそのあたりが絞りこめず黒本を片手に途方に暮れるのですが、Udemyのハンズオンはそのあたりをちゃんと順序立てて重要な機能に絞って説明してくれるのです...。と言いたかったけど、長いよ!!1.5倍で聞いてもメチャクチャ時間かかるぞ!20時間って書いてあるけどハンズオンってそのままの時間では進まないし、1.5倍だけに資料進むのが早くてメモが追い付かない(等速で見ればいいじゃんとは言わないでください)ただ、講習で話していることはタメになることが多かったし、もともとある動画に手を加えて日々情報を最新化してくれているので、書籍の参考書にはないメリットを感じることができました。(後述の模擬試験も誤字が結構あったのですが、評価コメントで指摘したらちゃんと対応してくれました。)

#直前の試験対策

ハンズオンに関してはおよそ6割くらいやった状態で、試験日が迫ってきたので、あとはハンズオン講座におまけでついているテストをスマホで何回も繰り返して覚えました。見直しした際に解説がついているので親切ですが、たまたま正解したやつだと解説読めないのがちょっと不満かなと。問題数はそれほど多くないので正直何回か繰り返すうちに答えを暗記してしまいます。それでも極力問題を読むようには心掛けました。初回は65問の試験やるのに1時間以上はかかるので、結構疲れます。

#試験(1回目) 2020/6/28

というわけで第一回目の試験です。正直あんまり受かる気はしなかったのですが、まぐれで1発合格もあるんじゃないの?って気持ちは多少ありました。
結果は「不合格」(まあ3回受けたってタイトルに書いてますし...)
問題は勉強したところ以外で多く出てきました。ロードバランサとか暗号化、パフォーマンスの最適化について正しいものはどれか、とか聞かれましたが、そもそもそんなのどうすればいいのかなんて聞いてないよ!(逆ギレ)この辺は暗中模索で自信ないまま選択しています。
翌日来た得点を見ると、1000点満点の660点(5問不足)でした。まあまあなのか....?

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#反省と対策

試験受けた感想ですが、やはり問題文に対する慣れが圧倒的に足りないなというのは実感としてありました。もう一つ、ロードバランサとかネットワークセキュリティに関しては業務経験もないし、Udemyの試験対策でもそれほどカバーしていないのでわからないところが多かったです。この辺については公式資料であるホワイトペーパーやブラックベルトを見た方がいいのかもしれません。あと、試験対策をする公式動画もあったのですが、すべて英語だったので挫折しました。(これについては合格後に活用方法見つけたので時間あれば記事にしてみます)勉強に関してお手軽にできる追加の試験対策が思い浮かばなかったのでUdemyの模擬試験問題集を追加でポチリました。(3600円)

#試験(2回目) 2020/7/12

あまり長々と勉強したくなかったので記憶がフレッシュなうちにと臨んだ2回目の試験ですが、試験3日前に恐ろしいことに気づきました。前回受けたのがC01だったのですが、今回受験したのがC02だったのです。自分の不注意ですが...。まあUdemyでも大筋は変わってないというし、C01もうすぐ終わるからこっちでもいいか、と思って受験しました。まあ当然不合格だったわけですが。ただ、試験問題にそこまでの違いは感じませんでした。要は実力で落ちたと。

翌日来た得点を見ると、700/1000(2問不足)でした。採点の大きい問題が通ってればあと一問くらいで合格していたようなレベル。結構残念な感じですが、直前の勉強状況に関しては1回目の方が時間取れていたので、少ないなりに知識は少しずつついてきているのかなと思いました。今回の試験で16500円+3600円、AWS2か月の使用料が6000円で、総額46000円くらい、馬鹿にならない出費になってきました....。ちなみにAWSの使用料に関してはEC2の落とし忘れ等、テキトーにやっていたからです。マメにシャットダウンすれば100円くらいに抑えることも可能なはず。ただ、Udemyのハンズオン再開するときに前回やめたときと同じ環境をセットアップするのがめんどくさいんですよね。クラウドフォーメーション(※)とかうまく使えればいいのかもしれませんが。まとまった勉強時間取れる人なら一気にやってしまうことをお勧めします。

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#反省と対策(その2)
正直なところ、勉強以外のことが忙しすぎてあまり勉強時間が取れなかったこともありますが、そろそろ追い詰められてきたことで真面目に勉強することにしました。とはいってもモロモロの事情からあまりまとまった勉強時間取れないので、上述のUdemyの模擬試験問題集をスマホでポチポチ解いていくのがメインでした。全部合わせて390問(65問×6種類)もあるので答えを暗記するには自分の脳が少々キャパオーバーだったこともあり、間違えるところが都度違ったり苦労しました。間違えた問題に関しては都度ノートに取ったりした方が記憶が整理されていいかもしれませんね。それでも、試験直前にはだいたい6種類の模試で、どれも90%くらいは安定して取れるようになっていました。

#試験(3回目)2020/8/23

今回に関しては万全とはいえないもののそれなりに勉強して、体調に関してもベストコンディションだったため、自信はそれなりにありました。ただ、問題を解いていて確信して答えを選択したものはそれほどなかったです。試験問題を読むストレスも3回目ということもあってほとんどかんじず。しっかりと読みつつ、問題で問われていることを理解できたと思います。
結果は....合格!!(タイトルに書いてあるので溜める必要はないですが)
正直ホッとはしましたが、自信もあったので、これで落ちたら次の勉強どうやろうかな~って思いながら試験やってたので左程感動はありませんでした。850くらい取れただろうという手ごたえを感じていました。ちなみにテストと勉強にかかったコストの総額は65000円くらいです。会社の補助もあるので8割くらいは返ってきますが、コスト以上に得たものは大きいのかなと思います。勉強したという証明にもなるし、最新の開発トレンドについて得られた知見も多かったですし。

#衝撃の採点結果と3回受験して分かったこと

しかし、翌日の採点結果を見たところ...732/1000!! ギリギリでした(笑)
分野ごとの評価を見る限り、やはりネットワークとか安全性のところに関してイマイチだったのは最後まで改善していませんでした。

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今更ですが、500点~600点とるのは固有名詞さえ知っていればそれほど難しくないですが、そこから点を上げていくにはしっかり知識を積み重ねていく必要があると思いました。試験の感想にも書いていますが、確信して答えを選べるものがあまりない状態だとせいぜい7割くらいしか取れなさそです。体験談によく出てる800点とか行くには45問くらいは確信して答えを選択できていないと届かないんじゃないかと思いますが、みんなかなりしっかり勉強していたのではないでしょうか。自分の場合は時間の制約もあって結局Udemyの講座一本でやりましたが、それだけで一発合格するには結構AWS触ってるかインフラのバックボーンがある人でないと厳しい気がします。ただ、何回かチャレンジする気があるのであればUdemyの試験対策2本プラス以下の2点やっておけば3回以内に受かる可能性は結構あるのではないかと思いました。

①試験問題をよく読む。特に但し書きに注目。(コストが何とか、とか顧客の要望が何とか)
②苦手箇所は公式資料で補足する。(インフラ未経験の人は、ロードバランサ、ネットワークACL、セキュリティグループ、各サービスの暗号化、クラウド移行に関する資料だけでも最低限読み込む)

#資格を取って思うこと

試験勉強は想像以上に大変でしたし、AWS自身が猛烈なスピードで進化しているので、資格更新するころには今持ってる知識はかなりの部分が不要になってきそうではあります。ただ、クラウドは官公庁でも導入事例出てきていますし、これからさらに伸びる業界であるのは間違いないので、技術者がどんどん増えて日本のクラウド業界が発展することを夙に期待していますし、自分の投稿が微力ながらも資格試験にチャレンジしようとしているけど、その一歩が踏み出せない方の背中を一押しすることができればと思っています。
自分は当面仕事でAWSに触る機会がなさそうなので、このまま座学でAWS SAPに挑戦してみようと思います。最後まで読んでいただき本当にありがとうございました。

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