目次
- Fabricの概要
- VisualizerからFabricを接続する方法
- 代表的な機能の説明
1. Fabricの概要
・Kony Fabricを使用すると、バックエンドを定義して、iOS・Android・Windows用のネイティブモバイルアプリを構築し、ブラウザー用のSPAs・レスポンシブWebアプリを構築することができます。
・Kony Fabricは、開発者がモバイルアプリケーションを迅速に構築し、安全なバックエンドサービスを即座に作ることができます。
・Kony Fabricには、Identity、Integration、Objects、Orchestration、Engagement Services などの複数の機能があります。
2. VisualizerとFabricを接続する方法
Kony Fabricを使用するには、ログイン時にKonyアカウントが必要です。
アカウント作成はこちらから
V8バージョンの場合
・右上のボタンから環境を選択
・左ペインからKony Fabricをクリックし接続するAppを選択
既存のAppがある場合
新規で作成する場合は、"Create New app"を選択
V9バージョンの場合
使用しているVisualizerのバージョンがV9の場合は下記をご参照ください。
3. 代表的なサービス機能の説明
Kony Fabricには、バックエンドとフロントエンドの開発工数を効率化させるための様々なサービスを提供しています。ここでは、Kony Fabricの代表的なサービスであるIdentity Service、Integration Service、Object Service、Orchestration Service、Engagement Service等の概要について説明を行います。
Identity Service
アプリケーションに認証機能を搭載するためのサービスです。
ここでは、アプリケーションへのアクセスが許可されるユーザーのタイプに基づいて設定できます。
例えば、Microsoftを利用している企業では、会社の内部ユーザーへのアクセスを制限するためにMicrosoft Active Directory認証を使用します。
他にも、エンタープライズIDプロバイダーである、Microsoft Active Directory、Kony SAP Gateway、Open LDAP、OAuth 2.0、Salesforce、Custom Identity Service、SAML、Siteminderや、ソーシャルIDプロバイダーであるGoogle、Linkedin 、Instagram、Amazon、Microsoft、Yahoo、BOX、Facebookなども使用することができます。
Identity Serviceを使うことによって、Kony FabricのIDサービスUIはバックエンド認証機構のコーディングを省くことができます。
詳しい説明はこちら
Kony FabricのIdentity Serviceの紹介
Integration Service
外部データベースやAPIなどを利用する際に、アプリとAPIを相互通信するための機能になります。
例えば、天気、時事、スポーツなどのあらゆるコンテンツを表示するニュースサイトの場合、各コンテンツの情報を取得するために、ニュースや天気のAPIを活用することで、各コンテンツを表示できる様になります。
詳しい説明はこちら
Kony FabricのIntegration Serviceの紹介
Object Service
マイクロサービスアーキテクチャーアプローチに従ってモデル駆動型アプリケーションの設計・開発を可能にし、再利用可能なコンポーネントを作成することができます。
オブジェクトサービスを利用すると、アプリケーションがデータとやりとりする方法を定義する優先データモデルを定義できます。
Object Serviceを利用することによって、バックエンドからデータを取得する際の複雑な処理を簡単にすることが可能になります。
詳しい説明はこちら
Kony FabricのObject Serviceの紹介
Orchestration Service
Orchestratinserviceを活用することによって、integration serviceやobjectServiceで作成したサービスを同時または呼ぶ順番を指定することによって、クライアントアプリのビジネスロジックを簡素化することができます。
詳しい説明はこちら
Kony FabricのOrchestration Serviceの紹介
Engagement Service
Kony Fabric Engagement Servicesは、一般的な通知サービスを提供します。これにより、プッシュ通知、電子メール、SMSを送信し、さまざまなプラットフォーム(iPhone、Android、Windowsなど)で実行されているモバイルデバイスに渡すことができます。
例)購読型のアプリでキャンペーンメッセージを送信する場合:
EngagementServiceを利用することによって、購読者の特定の条件に応じて、キャンペーンメッセージを プッシュメッセージや/メール/SMS/送信することができます。
次の記事
次回以降、早速ですが簡単なAPIを作成しながら、
Fabricの理解を深めていきましょう!
▶︎Exercise3 Identity Serviceを使ってノンコーディングでログイン画面を作成してみよう
記事一覧:
https://qiita.com/Kony_Team/private/4c922fa016ce95c58406
最後に一言
より読みやすい記事にしていきたいので、
「ここがわからなかった!」
「ここがもっと知りたい」
など、コメントいただけると嬉しいです!