WWDC2017で発表があり、iOSアプリを段階的リリースできるようになりました。ちょっと嬉しい。
気になることがいくつかあったので、iTunes Connectのラボで細かいことを質問しました。
2017年6月時点の情報です。
段階的リリースの概要
段階的リリースは、自動アップデートを有効にしている端末に対して、7日間に渡って一定の割合で徐々にリリースする機能です。
1日目に1%、2日目に2%、3日目に5%と、公開されていき、7日目に100%になります。割合は変更できません。
段階的リリースの途中で、致命的なバグを見つけたら、最大30日まで中断することもできますし、そのバージョンのアプリを破棄することもできます。
もちろん、途中で「全ての端末に公開」へ切り替えることもできます。
気になった細かいこと
Q: 段階的リリースを中断したまま30日経過したらどうなるの?公開されちゃったりするの?
A: いきなり公開はされません。31日目から段階的リリースが続き、止められなくなるだけです。
ヘルプページよく読めばそう捉えることもできるんですけど、ラボの担当者の方は即答ではなく、確認してました。
Q: 段階的リリースでは、公開対象になっていない端末でも手動でアップデートできます。そのとき、App Storeアプリに通知バッジは表示されますか?
A: バッジは表示されます。
通知バッジを表示しないなんて無理そうだと思ったけど聞きました。
こっそりと段階的リリースはできません。
Q: 例えば段階的リリースで最初の1%まで公開した時点で、致命的なバグが分かり、そのバージョンのリリースを破棄します。次の新しいバージョンで段階的リリースすると、前の段階的リリースで割り当てられた1%の端末と同じ端末に割り当てられるのでしょうか?
A: いいえ。毎回ランダムに端末を選びます。
バグによりますけど、1%で段階的リリースを止めちゃったときに、次に段階的リリースすると、そのバグを抱えた1%の端末は最悪の場合リリースして7日間はバグが解消されません。
今の仕組みでは、致命的だったら通常通り全公開でしょうか。
要望の受付先
最後に要望があったらhttps://bugreporter.apple.com からどんどん連絡をくれと言っていました。