CloudWatchダッシュボードはCloudWatchサービスの一部で、監視データを視覚的に表示し、カスタマイズ可能なダッシュボードを作成できる機能です。
今回は、この中の数値ウィジェットの設定で少し分かりにくい部分がありましたので調査しました。数値ウィジェットは特定のメトリック値を表示するシンプルなウィジェットです(右側はゲージウィジェットですが同様の設定があります)。
表示したいメトリクスの例
例えばこのようなメトリクス(これはあるLambda Functionの実行件数Invocationsです)があった場合、
表示対象となる数値としては下記図に示したようなものがあります。
以下は、どういう設定をするとこれらの数値が表示できるかの説明となります。
設定のポイント
今回の設定では、ウィジェットのオプション設定の中の「値」の設定を変更します。
この設定の上の方、「最新の値は選択した時間範囲の最新の期間の値を示しています。」を選択すると、選択された時間範囲の中で最新の値が表示されるようになります。
「時間範囲の値は、全時間範囲からの値を示しています。」を選択すると、選択された時間範囲全体での合計値が表示されるようになります。
この文言が分かりにくいという話で、元の英語を見てもちょっと分かりにくい表現のように思いました。シンプルに「最新の値」か「合計値」でもいいように思うのですが。
また、表示対象期間は、同じオプション設定にダッシュボード設定から独立するかの選択があります。この設定は最近(2023/11の機能追加と思います)追加されました。
各設定を変えた場合の表示の違い
上記、Lambdaの実行件数の例でオプションを変えた場合の表示の違いを示します。
ダッシュボード設定の期間で、最新の値を表示
時間範囲の設定はチェックを外し、
最新の値を選択すると
ダッシュボード設定範囲の最新の値が表示されます。
ダッシュボード設定の期間で、合計値を表示
時間範囲の設定はチェックを外し、
合計値を選択すると
ダッシュボード設定範囲の合計値が表示されます。
ウィジェット個別の期間で、最新の値を表示
時間範囲のチェックを入れて期間を設定し、
最新の値を選択すると
ウィジェット個別期間の最新の値が表示されます。
ウィジェット個別の期間で、合計値を表示
時間範囲のチェックを入れて期間を設定し、
合計値を選択すると
ウィジェット個別期間の合計値が表示されます。
まとめ
メトリクスの例と、その表示例を再掲します。オプション設定によって各メトリクスが数値ウィジェットに表示可能なことが確認できました。
参考資料