CentOS6.5で"tar"をアップデートする（パッケージ構成上でもアプデ反映する）

1. tarのバージョンについて

これから記載するのは，以下URLを基にtarをバージョン1.24に上げた状態で起こった問題．
「GNU Tar」のHPから直接 tar-1.24.1.tar.bz2　をダウンロードし，./configureコマンドとmake installコマンドでインストールを行った

あの山のむこうに... tarのバージョンアップ

※ OS　　CentOS6.5
※ 環境　 VirtualBox

2. 問題内容

Petalinux2017.2をインストールする際，tarのバージョンが1.23のままだぞというエラー文章が表示された．

• 入力コマンド
  ./petalinux-v2017.2-final-installer.run /(インストール先）

• エラー文章
  Detect tar version 1.23 is less than the expected 1.24 petalinux

※ tar --versionを入力した際，ちゃんとバージョンは1.24となっている．

3. 問題の原因

項目1.で記載したURLに下記文章が掲載されていた．

■■■【お断り】■■■
当作業は、単純に .tar.xz を扱えるようにするためにだけ、コマンドレベルで
tar-1.15.1 から tar-1.27.1 にアップグレードしているに過ぎません。
# rpm -q tar
tar-1.15.1-32.el5_8
で示されるように、フォルダ指定を行えば旧版は正常に動作しますし、
データフォルダ上からもtar-1.15.1 は消えていません。
パッケージ管理上は tar-1.15.1 のままです。（これはyum更新で解消されるはずです）

つまり，以下の現象が起こる

• tarコマンドを自分で入力する際には，バージョンは1.24に上がっている．
• petalinuxのインストール時のような，自分でtar操作を行わない場合には．元々インストールされていたtarが活用されてしまう．

新規にインストールしたtarは/usr/local/binに保存されていた．
しかし，CentOSインストール時は/usr/binにtarはインスト―ルされている
⇒　新規インストールしたtarを，/usr/binにコピーすれば解決できる！

4. 解決方法

下記コマンドを入力し，/usr/binにバージョン1.24のtarをコピーする．
sudo cp /usr/local/bin/tar /usr/bin/tar

これでエラーが出なくなりました．
一件落着！