この度
- ネットワークスペシャリスト(以下「ネスぺ」と記載)
- データベーススペシャリスト(以下「デスペ」と記載)
- 情報処理安全確保支援士(以下「登録セキスペ」と記載)
の3つに合格することができたので、僕がやった勉強の方法についてまとめてみました。
参考になると嬉しいです。
スペック
エンジニア歴は6年と4か月ほどです。
新卒からエンジニアになりました。
内4年近くSier勤務、それ以降は自社開発系の企業に勤務しています。
好きな領域はネットワークです。(ネットワーク専属のエンジニアではありません。)
苦手な領域はフロントエンド開発です。(情報のアップデートが早く、苦手意識を覚えています。できる人は本当に尊敬しています。)
得点
参考までに得点を載せておきます。
いずれもギリギリではありませんが、高いというわけでもなく普通の点数だと思います。
受けた試験 | 午前1得点 | 午前2得点 | 午後1得点 ※1 | 午後2得点 | 受験年度 |
---|---|---|---|---|---|
ネスペ | 85 | 92 | 79 | 72 | R5春 |
デスペ | -(免除) | 84 | 80 | 76 | R5秋 |
登録セキスペ | -(免除) | 80 | 70 | - | R6春 |
※1 登録セキスペの「午後問題」の得点はこちらのカラムを使用しています。
勉強方法(概要)
いずれの試験も基本的には
- テキストを1読する
- 過去問を解く
を主軸にしています。
かなりオーソドックスな学習方法だと思います。
ポイントは、
- テキストを何週も読まない
- 1度読んだらそれ以降は自分の理解が不足している分野を振り返るためのリファレンスとして使う
- 問題集を解くときは時間を計測する。
- 午後1の場合45分で、午後2の場合は120分で問題を解ききる&見直す。
- 問題集を解くときは(基本的に)新しい年度から遡る形で解く
ことだと思います。
基本的に、というカッコ書きがあるのはテキスト等を読んでいく過程で良問がピックアップされていることがあるためです。
その問題は解いた方がいいと思います。
ではどんな本を読んだのか、どれくらいの期間勉強をしたのかもう少し詳細化しようと思います。
勉強方法(ネスペ)
学習期間: 4か月
使用した書籍は以下です。
- ネットワークは何故つながるのか 第二版 (日経BP)
- 徹底攻略 ネットワークスペシャリスト教科書(インプレス)
- 色々立ち読みした結果、個人的にわかりやすいと感じたこの本を選択しました。
- マスタリングTCP/IP―入門編―(第6版) (オーム社)
- これはリファレンスとして使います。
- 左門 至峰様著書のいわゆる「ネスペ」シリーズ過去4年分
- 問題解説が非常に素晴らしいです。新しい年度から4冊分購入すればいいと思います。
勉強順序
- 「ネットワークは何故つながるのか」を1読
- これはマストではないと思います。
但し読んでおくと以降の学習効率が上がると思います。 - ネスペの受験にかかわらず良書です。
非常におすすめなので、試験後に読むのでもいいと思います。
- これはマストではないと思います。
- 「徹底攻略 ネットワークスペシャリスト教科書」を1読
- 当然1読しただけでは覚えきれませんが、問題を解く過程で必要な知識を長期記憶化するので1度でよいと思います。
- ネスペシリーズを各2回解く
- 可能であれば3回解いた方が良いかもしれませんが、回数よりも質を重視した結果時間的な制約により2回になりました。
- 「質を重視する」とは問題に直接問われずとも問題中におけるネットワーク構成図に対しIP設計をしてみたりFWのポリシー設定を考えてみることを指します。
また答え合わせの時点では問題文・ネスペシリーズの解説を読み込み、なんでそのような構成になっているのかも考えてみたりします(中には問題の高度化を図るために謎の構成をとっていると思われるものもあります)。
基礎知識に不安がある場合はテキストやマスタリングTCP/IP等も参考にします。
上記に加え、
- 通勤時間中: 過去問ドットコムで午前問題の対策
- 職場の休憩時間: Wiresharkでパケットキャプチャしてみる。
また3分間ネットワークで特定の分野について理解を深める
といったこともしました。
このような勉強により、ネスペ取得が単なる肩書にならず
自分のインフラスキルの強化につながったと思っています。
勉強方法(デスペ)
学習期間: 3か月
使用した書籍は以下です。
- 達人に学ぶDB設計徹底指南書(翔泳社)
- 情報処理教科書 データベーススペシャリスト(翔泳社)
勉強順序
-
「達人に学ぶDB設計徹底指南書」を1読する
- 後述する「情報処理教科書 データベーススペシャリスト」と重複する内容もあるため、マストではないと思います。
但し読んでおくと以降の学習効率が上がると思います。 - デスペの受験にかかわらず良書です。
非常におすすめなので、試験後に読むのでもいいと思います。
- 後述する「情報処理教科書 データベーススペシャリスト」と重複する内容もあるため、マストではないと思います。
-
「情報処理教科書 データベーススペシャリスト」 テキスト部分を1読する
-
「情報処理教科書 データベーススペシャリスト」 新しい年度から4-5年分を2回ずつ解く
- この本を購入すると、過去分の問題・解説をダウンロードすることができます。
そのため問題集はこの1冊で大丈夫です。(ただしダウンロードした過去問は書き込めるように印刷することをおすすめします。) - デスペは大きく「論理設計」と「物理設計」が存在します。
午後2では両方が1問ずつ出題されてどちらかを選択することになります。
そのため自分が午後2でどちらを選択するかによって解く問題を偏らせる、といった方法もあるかもしれませんが、個人的には両方をあまり区別せず様々な問題を解いた方がいいと考えています。
その理由はデスペ(というよりIPAの試験全般)の問題はその時流行になっているトピックが取り上げられることも多く、勉強になることが多いためです。(デスペにおいては物理設計にその傾向が強いと感じています。)
したがって過去問を解くときは午後1-3と午後1-2全てを解くようにしていました。
- この本を購入すると、過去分の問題・解説をダウンロードすることができます。
-
「情報処理教科書 データベーススペシャリスト」 パン屋の問題(平成31年午後2)を解く
- 難問と聞いたので力試しに解いてみました。
この問題で6割取れるのならおそらく本番も6割取れると思います。
- 難問と聞いたので力試しに解いてみました。
-
引き続き新しい年度から問題を解いていく(時間がある場合)
- 僕の場合、テストまでまだ時間があったのと様々な設計に触れた方がいいと思ったため追加で2年程問題を解いていました。
上記に加え、
- 通勤時間中: 過去問ドットコムで午前問題の対策
- 休憩時間中: B-TREE INDEXやフラグメンテーション(断片化)等気になるトピックについて記事を読む
といったこともしました。
勉強方法(登録セキスペ)
学習期間: 1.5か月
登録セキスペから受験を始める方にはあまり参考にならないかもしれません。
先にネスペを取得したことにより、ほぼ知識があったためです。
使用した書籍は以下です。
- 情報処理安全確保支援士「専門知識+午後問題」の重点対策(アイテック)
- この本はテキストと問題集を兼ねているので、この1冊しか使っていません。
勉強順序
- 「情報処理安全確保支援士「専門知識+午後問題」の重点対策」を先頭から読んでいく&問題を解いていく
- 基本的に頭から1度通して読む&掲載されている問題を解く程度しかしていません。
- 僕の場合あまり活用していませんでしたが、この書籍のよいところは個人のスキルの応じて解くor読むべき問題が分野ごとにまとまっている点だと思います。
したがって苦手とする分野がある場合、何を見ればよいかあまり悩むこはないと思います。
午前対策は通勤時間に過去問ドットコムを使用して勉強していました。
最後に: 今後の目標
次はシステムアーキテクトを取ろうと思います。
後は情報のアップデートを目的にネスペを受験し続けようか悩み中です。
NW, DB, SC, SA以外におすすめがありましたらご教示いただけると嬉しいです。