#目次
1.はじめに
2.aws saa
3.aws soa
4.aws dva
5.まとめ
#はじめに
私は2021年の2〜4月の約3ヶ月間で、AWS認定資格のアソシエイト分野を3つ取得しました。今回の記事では、取得までの道のりと実際に取得してみて何が得られたのかをまとめていきます。これから、AWS認定資格の取得を目指している方、業務でAWSを使用する機会のある方などへの参考になれば幸いです。まずはAWSとは何か?というところから触れていきます。
AWSとは「Amazon Web Services」の略であり、パブリッククラウドとしてグローバルシェア率がトップとなっています。IaaS(EC2など)、PaaS・SaaS(ElasticBeanstalkやLambdaなど)と様々なサービスを提供しています。資格レベルのカテゴリとしては以下の図の通り、「基礎」、「アソシエイト」、「プロフェッショナル」、「専門」があります。
今回はアソシエイト資格のSAA(Solutions Architect Associate)、SOA(SysOps Administrator Associate)、DVA(Developer Associate)についてまとめていきます。
試験 | 必要となる技能 | 試験内容 |
SAA | システム全体のアーキテクチャを設計するための技能 |
・レジリエントアーキテクチャの設計 ・高パフォーマンスアーキテクチャの設計 ・セキュアなアプリケーションとアーキテクチャの設計 ・コスト最適化アーキテクチャの設計 |
SOA | 本番稼働後に必要となるAWSの基本的な運用管理技能 |
・モニタリングとレポート ・高可用性 ・展開とプロビジョニング ・ストレージおよびデータの管理 ・セキュリティとコンプライアンス ・ネットワーク ・自動化と最適化 |
DVA | AWSサービスを実際のアプリケーションに組み込んでシステム実装するための技能 |
・展開 ・セキュリティ ・AWSサービスを使用した開発 ・リファクタリング ・モニタリングとトラブルシューティング |
※2021年2〜4月時点
それでは、私がアソシエイト3冠を取得した道のりと資格を通して得られたことをまとめていきます。
#saa
###SAA取得までの道のりと得られたこと
####■学習期間
・学習期間:約1ヶ月
・合格日:2021年2月23日
####■学習方法
###【オンライン学習教材:Udemy】
いきなり書籍での学習はイメージが付きにくいところもあるかと思いますので、オンライン学習から入ることがおすすめです。私が学習に使用したオンライン学習コースは以下の通りです。
###A
→AWSアカウントの作成などの導入部分やEC2、IAM、VPC、S3などの基本サービスの説明が充実しており、AWSを初めて学習する際に最適な教材だと思います。ハンズオンもあり、手を動かしながら学べます。
###B
→模擬試験6回分になります。高難易度の試験は、あまり点数が取れなくてもそこまで落ち込む必要はないと思います。以下の点数でも本番では1回で合格できましたのでご参考になればと思います。
模擬試験 ※72%以上で合格 | 1回目正解率 | 2回目正解率 |
基本問題の模擬試験① | 73% | 93% |
高難易度の模擬試験② | 66% | 86% |
高難易度の模擬試験③ | 63% | 84% |
高難易度の模擬試験④ | 61% | 80% |
高難易度の模擬試験⑤ | 55% | 78% |
高難易度の模擬試験⑥ | 63% | 78% |
###【書籍:参考書】
私が学習に使用した参考書は以下の通りです。
###C
一夜漬け AWS認定ソリューションアーキテクト アソシエイト[C02対応]直前対策テキスト
→知識の整理として、通勤時間などの隙間時間に活用できると思います。
###D
Amazon Web Services 基礎からのネットワーク&サーバー構築 改訂3版
→ハンズオンが中心なので、手を動かしながらEC2やVPCなどを学べます。基本的なネットワーク周りの内容が多かった印象です。
###E
Amazon Web Services パターン別構築・運用ガイド 改訂第2版
→こちらもハンズオンの内容が充実しています。取り上げているAWSサービスの種類が多いので、AWS学習の初期段階で、広く見渡すのみ適していると感じました。
###【具体的な学習フロー】
・上記のAを使用し、AWSの概要や基本サービスを理解する。
↓
・DとEを使用し、ハンズオンを通してより具体的な知識を付ける。手を動かす練習。
↓
・Bを使用し、試験の内容や形式に慣れる。2周以上実施することがおススメ。
※ Cは適宜隙間時間を使用して、知識を整理する。
####■取得して得られたこと
→AWS基本サービスの使用方法の理解+AWSに関わらずシステムを設計する上での考え方
AWSには様々なサービスが存在しますが、どのサービスをどの目的でどのような時に使用するべきか?などの感覚が身につきました。また、AWSに関わらず、可用性や性能など、システムを設計していく上での観点を押さえることができました。
#soa
###SOA取得までの道のりと得られたこと
####■学習期間
・学習期間:約1ヶ月
・合格日:2021年3月22日
####■学習方法
###【オンライン学習教材:Udemy】
私が学習に使用したオンライン学習コースは以下の通りです。
###A
→模擬試験4回分になります。実際の試験よりも難易度が高く感じました。以下の点数でも本番では1回で合格できましたのでご参考になればと思います。
模擬試験 ※70%以上で合格 | 1回目正解率 | 2回目正解率 |
模擬試験① | 40% | 56% |
模擬試験② | 60% | 67% |
模擬試験③ | 58% | 86% |
模擬試験④ | 60% | 73% |
###【オンライン学習教材:AWS WEB問題集】
###B
→問題数が豊富で、実際の試験と同様の問題も多く扱っていた印象です。通勤時間などにも最適。
###【書籍:参考書】
私が学習に使用した参考書は以下の通りです。
###C
AWS認定アソシエイト3資格対策~ソリューションアーキテクト、デベロッパー、SysOpsアドミニストレーター
→SOAに特化した書籍を見つけることができず、3資格対策のこちらを活用しました。
###【具体的な学習フロー】
・BとCを通勤時間などの隙間時間で反復
↓
・自宅など一定の時間を確保できる時に、Aを使用して模擬試験に取り組む。2周以上がオススメ。
※事前にSAAを取得している場合、試験範囲がある程度かぶっているので、追加のインプットはあまり必要がありません。問題を数多く解いていくことで、合格へ近づけると思います。
####■取得して得られたこと
→CloudWatch、Systems Managerなどの運用系サービスの理解+コスト最適化の考え方
CloudWatchの監視やアラートの仕組み、ログ管理などの知識を補強することができました。また、Budgets、Cost Explorerなどのコスト関連のサービスについても理解を深めることができました。
#DVA
###DVA取得までの道のりと得られたこと
####■学習期間
・学習期間:約1ヶ月
・合格日:2021年4月24日
####■学習方法
###【オンライン学習教材:Udemy】
私が学習に使用したオンライン学習コースは以下の通りです。
###A
→模擬試験5回分になります。実際の試験よりも難易度が高く感じました。以下の点数でも本番では1回で合格できましたのでご参考になればと思います。
模擬試験 ※70%以上で合格 | 1回目正解率 | 2回目正解率 |
模擬試験① | 44% | 75% |
模擬試験② | 44% | 60% |
模擬試験③ | 49% | 66% |
模擬試験④ | 53% | 64% |
模擬試験⑤ | 46% | 58% |
###【オンライン学習教材:AWS WEB問題集】
###B
→問題数が豊富で、実際の試験と同様の問題も多く扱っていた印象です。通勤時間などにも最適。
###【書籍:参考書】
私が学習に使用した参考書は以下の通りです。
###C
ポケットスタディ AWS認定 デベロッパーアソシエイト (アソシエイト試験ポケットスタディ)
→DVAに特化した書籍。知識のインプットにオススメです。
###【具体的な学習フロー】
・BとCを通勤時間などの隙間時間で反復
↓
・自宅など一定の時間を確保できる時に、Aを使用して模擬試験に取り組む。2周以上がオススメ。
####■取得して得られたこと
→CI/CDの考え方、サーバレスの知識
CI/CDに関連する各種サービスやLamda、API Gatewayなどのサーバレスに対する知識を補強することができました。
#まとめ
AWSアソシエイト3冠を取得してみて思う、全体としての感想は次の2点です。
①SAAではAWSに関わらず、システム設計の考え方を身につけることができるためオススメ
②資格に特化した学習のみでは実装力はあまり身につかないので、以下のように手を動かすことの意識が大切
・ハンズオン (Udemyなどのオンライン学習教材で手を動かすことがオススメ)
・オリジナルアプリ開発(アプリを作成しAWS上にデプロイすることで、一定の実装力が身に付くと考えます)
以上、最後まで読んで頂きありがとうございました!