システム構成
業務を遂行する上で不可欠なシステムや、停止すると社会に深刻なダメージを及ぼすシステムのことを
ミッションクリティカルなシステムという
デュプレックスシステム
現用系と待機系の2系統のシステムで構成され、現用系に障害が発生すると、待機系に切り替えて処理を続行する形態
ホットスタンバイ
待機系は現用系と同一の業務システムを最初から起動しておき、現用系に障害が発生したとき、待機系に速やかに切り替えて処理を続行する形態。
コールドスタンバイ
待機系はバッチ処理などの他の処理を行なっていて、現用系に障害が発生した時にはその処理を中断し、業務システムを起動して処理を続行する形態。
バッチ処理
データを一定期間または一定量貯めてから、まとめて処理する形態(一括処理)
オンラインリアルタイム処理
データの発生と同時に処理をする形態
バックアップサイト
災害などに備えて、システムを遠隔地に準備しておくもの。イメージは待機系と同じ。
ホットサイト
現用系と同じ構成で稼働させておき、データやプログラムもネットワークに介して常に更新を行うもの。
ウォームサイト
ハードウェアを準備して、データやプログラムは定期的に搬入しておくもの。
コールドサイト
バックアップサイトのみ確保しておくもの。
BCP
災害やシステム障害などの緊急事態に備えて、事前に決めておく行動計画。
RTO
事業が中断した場合、復旧にかかるまでの時間のこと。
BCM
BCPを策定し、PCDAサイクルで継続的に維持・向上を図るマネジメント活動のこと。
デュアルシステム
一つの処理を2系統のシステムで独立に行い、結果を照合する形態。
クラスタシステム
複数のサーバをあたかも一台のサーバのように見せかける技術
HAクラスタ
可用性を高め、高信頼化を目的とするシステム構成
負荷分散型クラスタ - 利用者からのリクエストに対する処理を、各サーバに振り分けて負荷分散するもの。
フェールオーバ型クラスタ - 同じ機能の複数のサーバを現用系と予備系に分けて運用するもの。
データベースのディスク共有
分散を行う場合データの整合性を取る必要がある。
負荷分散型クラスタでは、サーバそれぞれにデータをもち、迅速な複製で整合性を取る。
フェールオーバ型クラスタでは、現用・予備系のサーバが一つのデジスクを共有する共有ディスク方式。
現用系のサーバのディスクに書き込まれたデータを予備系のサーバに同時にミラーリングして同期する、ミラーディスク方式がある。
HPCクラスタ
高性能化を目指すシステム構成。複数の演算処理を連携させ、高い演算処理を引き出す。
グリッドコンピューティング
ネットワークを介して複数のコンピュータを連携させることで、仮想的に一台の巨大な高性能コンピュータを作る技術。余裕のある数百台のコンピュータを連携して並列処理させる。