最近、Flutterのロードマップが更新され、2022年のものが追加されました。
Flutterの最新情報は追いかけたい、でも英語読むのはめんどくさい!
そんな方に向けて、本記事ではこのロードマップの要約を記載します。
あくまで個人の要約ですので、細かいニュアンスや詳細を知りたい方は、
下記の元記事を読んでください。
##時間がない人向け##
短くまとめると、以下の内容でした。
- 開発者体験向上させる
- デスクトップのサポートをstableチャンネルにする
- Webも色々向上、ページ埋め込み機能を実装予定だ
- Material 3のサポートとか色々予定
- Dartに静的メタプログラミングの追加予定
##全文の要約##
###2022年、尽力する部分###
####開発者体験####
開発者が愛するSDKを作りたい。
例えば、
- 共通の問題を解決するwidgetやプラグインの追加
- 現状のAPIの整理
- 単純に多く使われるパターンのAPIの導入
- エラーメッセージの向上
- 開発ツールとIDEプラグインの進化
- 新しいLint(コード矯正ルール)の追加
- フレームワーク、エンジンのバグの修正
- APIドキュメントの向上
- より使いやすいサンプルの作成
- Dart to JS シナリオでのスタックトレースの向上
####デスクトップ####
デスクトップのサポートをstableチャンネルにすることを2022年計画している。
今後はWindowsから始まり、Linux,macOSと一つずつプラットフォームのテストと発表に重点を置いていく予定。
リグレッション・テスト・スイート(過去に発生したバグが再発していないかを確かめる全てのテスト集合)
を拡大することが重要。
####Web####
パフォーマンス、プラグインの品質、便利さ、ブラウザを跨いでの継続性の向上を図る。
他のFlutterでないHTMLページの中にFLutterアプリケーションを埋め込むことをより簡単にしたい。
####フレームワークとエンジン####
Material 3のサポートをするMaterialライブラリをアップデートする予定。
プラットフォームに限らず、Androidに忠実に向上させることが目的のため。
"cross-widget text selection"を実装する予定。
これは、ウェブに限らず、よりウェブプラットフォームのようにしたいため。
(”cross-widget text selection"の上手い訳がわかりませんでした、、、
コメントでご教授いただけますと幸いです。)
全てのプラットフォームでテキスト編集を向上させていく予定。
例えば、デスクトップのテキスト編集の習慣やiPadOSの手書き文字認識など。
デスクトップとWebに対して実装されるOSに沿ったコンテキストメニューやメニューバーを提供する予定。
一つのisolateから複数のウィンドウをレンダリングするサポートの実験をする予定。
####Dart####
静的メタプログラミングのような大きな機能と、いくつかの小さな改良(パッケージのインポート構文の改良を含む)を2022年に実装予定。
WasmGCのタイムリーな標準化を条件として、WasmへコンパイルするためにDartのコンパイルツールチェーンを拡張する予定。
####Jank####
2021年に多くのジャンク周りのissueを解決してきたが、シェーダーをどう使うか、考え直す必要があると結論付けた。
結果として、グラフィックのバックエンドを再構築していった。
2022年にはiOSのFlutterを新しいアーキテクチャに移行する予定。
そして、この経験の元、他のプラットフォームについて解決していく。
付け加えて、新しいDisplayListシステムによって実現されたような、
他のパフォーマンスの改善や、パフォーマンスの自己観察要素を実装していく予定。
###その他###
32ビットのiOSのサポートを終了する予定。
サプライチェーンのセキュリティへの投資を拡大し、インフラをSLSAレベル4に記載された要件に一致させる予定。
##まとめ##
本記事では2022年のFlutterロードマップの要約を行いました。
個人的には静的メタプログラミングや、Material 3への対応が気になるところです。
今年もFlutter、盛り上がりそうですね。
ぜひ一緒に盛り上げていきましょう。
##参考##