受験のきっかけ
金融・保険系のユー子SIerで「オンプレ!」「COBOL!」「ちょっとJava!」みたいな開発の3年間だったので、
クラウドあたりは流石に使えるようになるべきかと思い、とりあえず資格取得を目標に勉強を始めました。
あくまで2022年の2/22~3/4時点の内容ですので、参考にされる場合はご注意ください
受験に向けて取り組んだこと
公式の試験ガイド 及び、書籍、合格者の記事から受験までに必要な日数を逆算し、早速受験登録。
追い込まれたほうが真剣に勉強できるので、10日後に受験という弾丸スケジュールを敷いて勉強をはじめました。
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
---|---|---|---|---|---|---|
2/20 | 21 | 登録日 22 |
23 | 24 | 25 | 26 |
27 | 28 | 3/1 | 2 | 3 | 試験日 4 |
5 |
あれ?11日じゃない?
勉強に使用した教材は以下です。
- AWS Cloud Practitioner Essentials (Japanese) (日本語字幕版) / AWS training and certification
- 一夜漬け AWS認定クラウドプラクティショナー 直前対策テキスト / 山内 貴弘(2021 第1版第4刷)
- 【2022年版】この問題だけで合格可能!AWS 認定クラウドプラクティショナー 模擬試験問題集(7回分455問) / Udemy
公式の教材が通しで約6時間、模擬試験が一回20分程度のため、スキマ時間に手をつけやすい試験だと思います。
受験費用が11,000円+税、上記教材が総額4,600円程度で割とお安く得られる資格ですね。
各教材について
AWS Cloud Practitioner Essentials (Japanese) (日本語字幕版)
AWS公式の無料教材です。
合計6hの動画教材で、復習用の演習問題も含まれているため、とりあえず勉強を始める人はこれが一番良いと思います。
- 『AWS クラウドの概念』
- 『AWS のサービス』
- 『セキュリティ』
- 『アーキテクチャ』
- 『料金』
- 『サポート』
上記6つの軸でまとめられており、ベースになる知識はこの教材だけで補えました。
『AWSのサービス』は200以上存在しますが、試験ガイドに試験対象のサービスが記載されていますので、
動画中に説明の無かったサービスなどは、適宜検索して学習することをおすすめします。
網羅するには厳しい量ですが、カテゴライズして纏めると頭に入りやすいので、
マインドマップ等に書き出すと良いかもしれません。
一夜漬け AWS認定クラウドプラクティショナー 直前対策テキスト
復習や動画教材を閲覧しにくい環境で学習する際に使用した書籍です。2,200円+税でした。
公式教材を受講したあと、改めて書籍で復習し理解が及んでいない部分を発見する目的使いましたが、
基礎部分はこの書籍だけでもかなり纏まっているため、書籍から入っても良いかもしれません。
練習問題が付録していますが、本試験の問題文と比べて日本語が整っているため、
この書籍の練習問題だけで試験に挑むのはやめたほうが良いです。
https://www.amazon.co.jp/dp/4798062952/ref=cm_sw_r_tw_dp_5P4QPHFJ3XG82GP46PCZ
AWS 認定クラウドプラクティショナー 模擬試験問題集
Udemyの教材です。2,400円(税込)
- 基本レベル問題①②(65問×2)
- 応用レベル問題①②③(65問×3)
- オプショナル問題(一つ上のアソシエイトレベルの問題 130問)
上記の問題集で構成されており、本番に近い問題で模擬試験が行えます。
本試験は、基本レベル問題①②がしっかり出来ていれば問題ないレベルでした。
基本レベルの問題を選択肢を見ずに回答できる程度まで知識を詰めておきましょう。
応用レベルの問題は出ても数問といった感触だったため、基本に余裕が出たら取り組むと良いでしょう。
説明していませんでしたが、本試験は65問中7割以上正解で合格です。
ただし、65問中15問は情報収集用のダミー問題となっており、
ダミーを除いた50問中7割正解で合格という言い方が正しいですが、
ダミーは区別がつかないようになっているため、46問以上正解するつもりで取り組んだほうが良いです。
一週間で動画と書籍をざっとインプットした後、
模擬試験で確認→勉強不足な領域を再度学習というサイクルを回し、
試験前に基本レベルを9割解ける程度まで詰めました。
模擬試験をやりすぎると選択肢を覚えてしまうので、
なるべく選択肢を見ずに答えを思い浮かべてから解くように心がけていました。
試験の中で重視されていそうなサービス・考え方について
- 伸縮性(Elastic)絡みの概念
- EC2インスタンスタイプ・S3のクラス選択
- ストレージ・データベースサービスの選択
- 責任共有モデル
- AWS Well-Architected フレームワーク
上記が複数回出題されていたため、比較的重要かと思われます。
伸縮性/弾力性(Elastic)絡みの概念
- AWSサービスで頻出するElasticという単語が何を表すのか
- Elasticを実現するためにはどのサービスを利用するか
などが問われる問題です。
公式の教材で口酸っぱく説かれるので、動画を見ましょう。
EC2インスタンス契約・S3のクラス選択
用途に合わせた契約プランを選択する問題です。
コストを最適化しましょう。というお話ですね。
EC2は以下5プランがあり、メリデメがあるので問題文のケースに適した回答が問われます。
- オンデマンド - 使った分だけ秒単位で支払い
- Saving Plans - 期間(1年or3年)と使用量を決めて事前に契約
- リザーブドインスタンス - 期間(1年or3年)を決めて事前に契約
- スポットインスタンス - 余っているEC2インスタンスからちょっと拝借するプラン
- Dedicated Hosts - 物理サーバーごと丸々借りるプラン
S3は以下6クラスあり、可用性や保存期間、取得時間の制限が異なります。
こちらも問題文のケースに適した回答が問われます。
- S3標準 - 標準のS3
- S3標準-IA(Infrequent Access) - 低頻度アクセスデータ向け
- S3 Onezone-IA - 保存先が一つのAZになる(可用性が低い)
- S3 Intelligent-Tiering - 頻度が変化するデータ向け
- S3 Glacier - アーカイブデータ向け(取り出しに時間がかかる)
- S3 Glacier Deep Archive - Glacierよりさらに取り出し時間がかかる
上記説明はかなりざっくりなので、それぞれ調べて理解しましょう。
基本的に使い勝手が悪いほうがお安く済むようです。
ストレージ・データベースサービスの選択
- インスタンスストア
- EBS
- EFS
- S3
- DynamoDB
- RDS
- Aurora
- Redshift
- Neptune
- Elasticache
etc...
かなりの種類があり、当然用途が異なるため、整理して理解する必要があります。
インスタンスストア~RDSがメジャーなところですが、その他も出ないわけでは無いようです。
私の試験でも出ました。
責任共有モデル
どこまでがAWSの責任で管理がされ、どこからがユーザーの責任範囲なのかを問う問題です。
詳しくは公式教材を参照。
AWS Well-Architected フレームワーク
AWS公式によるベストプラクティス集
- オペレーショナルエクセレンス
- セキュリティ
- 信頼性
- パフォーマンス効率
- コスト最適化
フレームワークの 5 本の柱が定義されており、試験では取組の内容がどの柱に該当するか等が問われました。
まとめ
試験勉強を通じて、各用語の意味やサービスの使い方を学べたことはもちろんですが、
AWSクラウドの概念に表れている"設計思想"と"サービス構築の定跡"を感じ取れた事が
AWS Cloud Practitionerを受験の意義として大きいと感じました。
合格すると次回の受験料が半額になる特典が発行されるようなので、
AWSを使用しつつ、ソリューションアーキテクトアソシエイト試験の勉強をしていきたいと思います。