Windows Subsystem For Linuxを使ってWindows10にOpenFOAMをインストールした。
参考にしたのは以下のサイト様(以下、参考サイト)
https://www.xsim.info/articles/OpenFOAM/Install-on-Windows10.html#Install-OpenFOAM
その際にいくつか躓いたところがあるので自分用にメモを作成した。
環境
OS
Windows10 pro
バージョン 1709
ハード
Surface book
実施内容
参考サイトを書かれていることを一つずつ実行していった。
すると
Bash on Ubuntu on Windows の実行
でコマンドプロンプトからbashを実行すると、参考サイトとは違うメッセージが出てきた。
(メッセージはメモるのを忘れてしまいました)
「まだLinuxがインストールされてへんで」的なメッセージと、「ここにアクセスせえよ」というアドレスが表示され
そのアドレスをブラウザに打ち込むと、以下のような画面が出てきて好きなLinuxを選択できた。
迷わずubuntuを選択。
インストールが完了する。
ちなみに参考サイトでは以下のように書かれているが
Bash が起動するとカレントフォルダ「D:\Workspace\OpenFOAM」が Unix ファイルシステムの「mnt」にマウントされます。
私の環境では、/mntの中は「c」しかいないのでcドライブ自体がマウントされている。
その後の
OpenFOAM のインストール
Xming のインストール
は順調にクリアー
書いてないけど、「インストールしますか?」的なメッセージが出てくるので
y
を入力する事
私は「windows起動時にXmingが自動起動」という設定は行わなかった
geditのインストールで全然進まなくなってしまった時にEnterを押したら進んだ。
あまりLinux触らないのでよく分からない。
OpenFOAM 動作テスト
で環境変数に$FOAM_TUTORIALSが設定されていなかったので
$cp -r $FOAM_TUTORIALS/incompressible/simpleFoam/pitzDaily .
でディレクトリが見つかりませんメッセージを頂く。
とりあえず、直接アドレスを指定してコピー
$cd /opt/openfoam4/tutorials/incompressible/simpleFoam/pitzDaily .
計算は無事流れた。
paraFoamの起動時画面に砂嵐になっていて
アイコンもグチャグチャっとなってるのでかなり印象は悪いが結果表示は出来た。
ターミナルの文字色変更
デフォルトのままだとディレクトリの文字が壊滅的に見づらい
ターミナルの「プロパティ」→「画面の色」タブからターミナルの色の設定が出来るが
ディレクトリの表示色は設定できない
以下のコマンドで変更できる
export LS_COLORS='di=01;35'
変更結果
感想
面倒なところもあったが、仮想化環境よりはとっつきやすい気がする。
特に私の環境ではVurtualBoxもVMWareも画面の表示がとてつもなく小さくなる。
(Surface bookだけの現象かは知らないが何をしても直らなかった。仕方なくVurtualBoxの画面表示を200%にして使っている)
そういう仮想環境上の悩みがなくなるのは嬉しい。
また、VurtualBoxはディレクトリの共有化をして、権限もちゃんと設定しないと
Windows側にファイルを移動することが出来なかった。
(今はドラッグ&ドロップで出来るのかもしれないが)
仮想化とのメリットデメリットは色々あるがWindowsからOpenFOAMを直接触れるのは
純粋に選択肢が広がった気がする。
これまでもBlueCFDなどはあったが、どのようなOpenFOAMや関連ツールも入るのは嬉しい。
もう少し使用感を確認してみたい。
余談
以前にWSLを有効した後にOpenModelicaの計算を実行すると
ブルースルクリーンになる現象が発生しOSを初期化せざる終えなかった。
そしてSurface Booxの初期化はとてつもなく面倒だった。
今回もそのような問題が発生しないか戦々恐々としている。
ただ、他のWSLを有効にしていないPCでOpenModelicaの計算実行後のブルースルクリーン→初期化のコンボを体験したのでWSLは関係ないのかもしれない。
この辺はよく分からないが私のスキルではただ祈るしかない。