作業前の準備
rootユーザーに切り替え
デスクトップ上で右クリックし、端末を開く
を選択します。
ここから先は全てrootユーザーで作業するので、
sudo su -
でrootユーザーに切り替えます。
各種パッケージを最新化
apt update
apt upgrade
viを操作しやすいように設定
vi .vimrc
とコマンドを実行してviの設定ファイルを作成し、以下の内容を記述して保存します。1
set nocompatible
set backspace=indent,eol,start
環境構築用データのコピー
準備編で用意した環境構築用データが入ったUSBを挿します。
/media
以降にマウントされるので、
mkdir work && cd work && cp -a /media/USBの型番など/* .
でworkフォルダーにコピーします。
その後はデスクトップ上のUSBメモリーアイコンを右クリックし、取り出す
を選択してUSBメモリーを抜きます。
各種ドライバーを入れる
カードリーダー
👉ドライバーのインストール
apt install pcscd pcsc-tools
👉インストールが終わったらきちんとカードリーダーが認識されているかチェックする
pcsc_scan
👉最後の行にこの表示が出ていればOK。Ctrl + Cで抜ける
Japanese Chijou Digital B-CAS Card (pay TV)
標準ドライバーを自動ロードしないようにする
👉現在ロードされているドライバーを表示
2行表示され、うち1つは earth_pt1 という名前になっている
lsmod | grep pt1
👉現在ロードされているドライバーを外す
rmmod earth_pt1
👉もう一度、現在ロードされているドライバーを表示
今度は何も表示されない
lsmod | grep pt1
👉標準ドライバーを自動ロードしないよう設定する
vi /etc/modprobe.d/blacklist.conf
blacklist.confの一番下の行に以下を追加。
# PT1
blacklist earth_pt1
PT2ドライバー
必要なパッケージをインストール
apt install pkg-config autoconf mercurial libpcsclite-dev ffmpeg libavformat-dev libdlna-dev libupnp-dev
ドライバーを入れる
⚠️事前準備
cp -a pt1-17b4f7b5dccb/driver /usr/src/pt1-17b4f7b5dccb
👉ドライバーをビルド&インストール
cd pt1-17b4f7b5dccb/driver/
make && make install
👉ドライバーを読み込む
modprobe pt1_drv
👉正しく読み込まれたことを確認
1行表示される
lsmod | grep pt1_drv
DKMSを使ってのドライバーインストール
このままだと突然ドライバーが消え去ることがあるので、DKMSを使ってドライバーをインストールします。
👉コンフィグファイルを作成
vi /usr/src/pt1-17b4f7b5dccb/dkms.conf
PACKAGE_NAME="pt1"
PACKAGE_VERSION="17b4f7b5dccb"
CLEAN="make clean"
MAKE="make"
BUILT_MODULE_NAME="pt1_drv"
DEST_MODULE_LOCATION="/kernel/drivers/video/"
AUTOINSTALL="YES"
👉ドライバーのソースを追加
$ dkms add -m pt1 -v 17b4f7b5dccb
Creating symlink /var/lib/dkms/pt1/17b4f7b5dccb/source ->
/usr/src/pt1-17b4f7b5dccb
DKMS: add completed.
👉インストール実行
$ /usr/lib/dkms/dkms_autoinstaller start
* dkms: running auto installation service for kernel 4.15.0-51-generic
Kernel preparation unnecessary for this kernel. Skipping...
Building module:
cleaning build area....
make -j2 KERNELRELEASE=4.15.0-51-generic.......
Signing module:
- /var/lib/dkms/pt1/17b4f7b5dccb/4.15.0-51-generic/x86_64/module/pt1_drv.ko
This system doesn't support Secure Boot
Secure Boot not enabled on this system.
cleaning build area...
DKMS: build completed.
pt1_drv.ko:
Running module version sanity check.
- Original module
- No original module exists within this kernel
- Installation
- Installing to /lib/modules/4.15.0-51-generic/updates/dkms/
depmod...
DKMS: install completed.
👉インストールできたことを確認
$ dkms status | grep pt1
pt1, 17b4f7b5dccb, 4.15.0-51-generic, x86_64: installed
👉モジュールをロード
$ modprobe pt1_drv
👉ロードできたことを確認
$ lsmod|grep pt1
pt1_drv 40960 0
なぜ最初からDKMSを使ってドライバーをインストールしないのかというと、DKMSを使ってドライバーをインストールすると、なぜかファイルのモードがroot以外扱えないようになるからです。
👉これじゃだめ
crw------- 1 root video 243, 0 3月 26 11:45 /dev/pt1video0
crw------- 1 root video 243, 1 3月 26 11:45 /dev/pt1video1
crw------- 1 root video 243, 2 3月 26 11:45 /dev/pt1video2
crw------- 1 root video 243, 3 3月 26 11:45 /dev/pt1video3
👉こっちがいい
crw-rw-rw- 1 root video 243, 0 3月 26 11:45 /dev/pt1video0
crw-rw-rw- 1 root video 243, 1 3月 26 11:45 /dev/pt1video1
crw-rw-rw- 1 root video 243, 2 3月 26 11:45 /dev/pt1video2
crw-rw-rw- 1 root video 243, 3 3月 26 11:45 /dev/pt1video3
arib25
cd ../../pt1-ec7c87854f2f/arib25/
make && make install
recpt1
👉移動
cd ../../pt1-c8688d7d6382/recpt1/
👉Windowsからコピーしたファイルの場合、実行権限がない場合があるので実行できるようにする
chmod 777 *
👉ビルド
./autogen.sh
./configure --enable-b25
make && make install
👉再起動
reboot
※2020/4/26 コメントでの指摘内容を反映しビルドにmakeを追加
正しくチューナーが認識されていることを確認2
ls -la /dev/pt1*
crw-rw-rw- 1 root video 241, 0 11月 10 14:00 /dev/pt1video0
crw-rw-rw- 1 root video 241, 1 11月 10 14:00 /dev/pt1video1
crw-rw-rw- 1 root video 241, 2 11月 10 14:00 /dev/pt1video2
crw-rw-rw- 1 root video 241, 3 11月 10 14:00 /dev/pt1video3
正しく受信できていることを確認
👉BS放送チューナー1番目をチェック(211はBS11のチャンネル番号)
checksignal --device /dev/pt1video0 --lnb 15 211
LNB = 15V
device = /dev/pt1video0
C/N = 17.516788dB
👉BS放送チューナー2番目をチェック(211はBS11のチャンネル番号)
checksignal --device /dev/pt1video1 --lnb 15 211
LNB = 15V
device = /dev/pt1video1
C/N = 17.516788dB
👉地上波チューナー1番目をチェック(16はTokyo MXのチャンネル番号)
checksignal --device /dev/pt1video2 16
device = /dev/pt1video2
C/N = 33.583664dB
👉地上波チューナー2番目をチェック(16はTokyo MXのチャンネル番号)
checksignal --device /dev/pt1video3 16
device = /dev/pt1video3
C/N = 33.090145dB
いずれもCtrl + Cで抜けます。
チャンネル番号は住んでいる場所に応じて受信できるチャンネルの番号に変更してください。
正しく録画できることを確認
👉/tmpフォルダーで
cd /tmp
👉16(Tokyo MXを)10(秒間)test.ts(という名前で録画する)
recpt1 --b25 --strip 16 10 test.ts
using B25...
enable B25 strip
pid = 3016
C/N = 33.307457dB
Recording...
Recorded 12sec
続いてepgrec UNAなどのアプリケーションをセットアップしていきます。
次: Ubuntu Desktop 18.10 に PT2 と epgrec UNA を使った録画サーバーを構築する(アプリケーション構築編)3 / 4