はじめに
秋月電子のステッピングモータードライバモジュール販売終了により、L6470を用いたドライバ回路を周辺機器から自作することにしました。
以下ではその方法と注意点を列挙します。
用いた素子・ICチップ
- マイクロコントローラー(Arduino UNO)
- L6470
- 巷のネット記事では、この基盤を含むモジュールをL6470と呼んでいる場合があるので注意してください。
- L6470の説明書に載っている各回路素子
- ステッピングモーター(ST=428YH1004-5013)
ドライバ回路
基本的には説明書の回路図通りに作ればよいのですが、何点か説明書からだと分かりにくい注意点があるので、列挙します。
- VDDの電圧はArduinoのHIGHの電圧と等しくする。(default: 5V)
- VREGの電圧は3.3Vとする。
- 電源に直接繋がるコンデンサ(bbPOL, DD, VS, VSPOL)の位置は実はどうでも良い。
- SW端子に入れる電圧ははVDDの電圧と等しくする。
- PGND,VSA,VSB端子は二つずつあるので注意。
- ADCINの電圧は適当で構わない。
- 説明書においては約1.5V程度だったが約0.5Vでの動作を確認
Arduinoとの接続
動いているソースコードでは、
「Code内マクロ名」→「端子」の書き方で
PIN_SPI_SS ( default: 10 ) → CS
PIN_SPI_MOSI ( default: 11 ) → SDI
PIN_SPI_MISO ( default: 12 ) → SDO
PIN_SPI_SCK ( default: 13 ) → CK
と繋いでいます
ステッピングモーターとの接続
接続端子と色の関係は
- 黒 → OUT1A
- 赤 → OUT1B
- 緑 → OUT2A
- 青 → OUT2B
と接続して動作を確認しました
今後の改善点・注意点
・回路を長時間回すと、L6470が熱を持ってしまいます。