カレンダーの予定をスプレッドシートに自動入力(GoogleCalendar × SpreadSheet)

はじめに

本記事では、GoogleCalendarに登録されているイベントが持つデータをスプレッドシートに書き込む方法を紹介します。
以下の手順で、カレンダー上にある実行日のすべての予定から「タイトル・時間・時間」を取得します。

1. GoogleCalendarのIDを取得
2. GASスクリプトを作成
3. 実行確認

1. GoogleCalendarのIDを取得

GoogleCalendarを表示

GASでカレンダーの情報を取得するためには、そのカレンダーを特定するためのIDが必要になります。
Googleアカウントにログインし、アプリからカレンダーを表示します。

GoogleCalendarIDを表示

次にGoogleCalendarIDを確認する方法です。
右上の歯車アイコンから「設定」を選択し、クリックします(2021/09現在のレイアウト)。

すると、下記の画面が表示されるので左欄の「マイカレンダー設定」にある自身のアカウント名を選択し、クリックします。

プルダウン式に項目が表示されるので「カレンダーの統合」をクリックします。
表示された画面上にあるカレンダーIDがカレンダー情報を取得するためのキーとなります。

2. GASスクリプトを作成

カレンダーIDを取得したら、入力したいスプレッドシートを開き、スクリプトエディタを起動します。
以下のようにメインとなる関数と、オリジナルの日付フォーマットを行うための二つの関数を用います。

コードの内容は以下の通りです。

timeFormater

引数から時間を受け取り、時単位と分単位で分けたあと、一桁の数字には先頭に０をつけて結果を返します

function timeFormater(time) {
  let hour   = time.getHours();
  let minute = time.getMinutes(); 

  //時単位が一桁なら0埋め
  if (String(hour).length === 1)
    hour = '0'+hour;

  //分単位が一桁なら0埋め
  if (String(minute).length === 1)
    minute = '0'+minute;

  return(hour +':'+ minute);
}

getGoogleCalendar

カレンダーから予定を、スプレッドシートからシートを取得し、実行日の予定をスプレッドシート上に書き出しています。

function getGoogleCalendar() {
  //GoogleCalendar
  const id_calendar = '***********@gmail.com';                  // カレンダーのIDを取得
  const calendar    = CalendarApp.getCalendarById(id_calendar); // IDからカレンダーを取得  
  
  //SpreadSheet
  const spreadsheet = SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet();    // アクティブなスプレッドシートを取得
  const sheet       = spreadsheet.getActiveSheet();             // 取得したスプレッドシートのアクティブなシートを取得

  //予定の取得
  const date   = new Date();                                    // 今日の日付を取得。dateに格納
  const events = calendar.getEventsForDay(date);                // 取得したカレンダーからdateの日付にあるカレンダーの予定を取得

  // イベント数分の繰り返し処理
  for (let e in events){
    let start_time = timeFormater(events[e].getStartTime());    // カレンダーに登録されたイベントの開始時刻を取得
    let end_time   = timeFormater(events[e].getEndTime());      // カレンダーに登録されたイベントの終了時刻を取得

    //タイトル + 時間 + 説明を表示
    let context = events[e].getTitle() +' '+ start_time +'-'+ end_time +'\n'+ events[e].getDescription();
    console.log(context);

    sheet.getRange('A'+(Number(e)+1)).setValue(context);
  }
}

3. 実行確認

このように、カレンダー上に設定された予定を取得し、いい感じな形に成形することができました。
さまざまな条件設定や、ボタンを配置することができれば時間にかかる予定表、日報も短時間でつくることができそうです。

↑スクリプトエディタ上

↑スプレッドシート上

参考URL