はじめに
今回は、「新米データサイエンティストの日常」シリーズの第6弾になります。新米データサイエンティストが躓きがちなテーマについて、先輩データサイエンティストと会話しているシーンをChatGPTに生成してもらいました。
第5弾はこちら↓
登場人物(架空)
- 佐藤:新卒1年目の新米データサイエンティスト。
- 田中:入社5年目の先輩データサイエンティスト。
- 鈴木:営業部の担当者。
シーン①:初めての要件定義(失敗編)
🚪 (営業部のオフィス・会議室)
佐藤:「鈴木さん、本日はお時間いただきありがとうございます!本日は、新しいダッシュボードの要件についてお伺いできればと思います。」
鈴木:「うん、よろしくね。とにかく、使いやすいダッシュボードが欲しいんだよね。」
佐藤:「使いやすいダッシュボード… ですね。具体的に、どのような情報を表示したいとお考えですか?」
鈴木:「うーん… そうだなぁ、売上とか、顧客の動向とか、あと在庫も見れたらいいよね。」
佐藤:「売上、顧客動向、在庫ですね。どのような分析が必要でしょうか?」
鈴木:「そういうのも含めて、データがまとまってて、いろいろフィルターかけたりできる感じがいいかな。」
佐藤:「なるほど…。例えば、特定の指標やKPIは決まっていますか?」
鈴木:「いやー、そこはまだ考えてないけど、とりあえず今までのデータが全部見れるようにしておいてほしい。使いやすい感じで!」
佐藤:「(全部見れる…? 何をどう整理すればいいんだ…?)」 (内心焦る)
佐藤:「えっと… ダッシュボードの対象ユーザーは誰になりますか?」
鈴木:「うちの営業チームみんなが使うことになるかな。」
佐藤:「では、営業チームが使いやすいように設計する、ということですね。」
鈴木:「そうだね! あとは、パワーポイントに貼り付けたりもしたいから、エクスポート機能もあると助かる。」
佐藤:「(パワーポイント…? それってExcelでやったほうがいいんじゃ…?)」
佐藤:「…承知しました! では、こちらで要件をまとめて、またご相談させていただきます。」
鈴木:「頼んだよ!」
🚪 (会議室を出る佐藤…)
シーン②:田中に相談(反省会)
佐藤:「田中さん、ちょっといいですか…? さっき、営業部の鈴木さんと打ち合わせしてきたんですけど、何をすればいいのか、正直よくわからなくなってしまいました…」
田中:「お疲れ。初めての要件定義、どうだった?」
佐藤:「うーん… なんか、鈴木さんが『とにかく使いやすいダッシュボードが欲しい』っておっしゃってて、具体的なKPIや指標を聞いても『とにかく色々見れるものを』って話が広がっちゃって…。結局、要件がふわっとしたままで終わってしまいました。」
田中:「あー、あるあるだね。それって、要件定義の落とし穴の一つなんだよ。」
佐藤:「やっぱり、ちゃんと要件を引き出せなかったのがまずかったんでしょうか…?」
田中:「そうだね。でも、それは佐藤が悪いわけじゃない。むしろ、初回の要件定義って大体そんなもんなんだ。相手も、何が欲しいか明確にわかってないことが多いからね。」
佐藤:「じゃあ、どうすればよかったんでしょうか?」
田中:「一つポイントを言うと、『何がしたいか』じゃなくて、『どんな課題があるか』を聞くことが大事なんだよ。」
佐藤:「課題…ですか?」
田中:「そう。『使いやすいダッシュボードが欲しい』って言われたら、『それを使って何を解決したいですか?』って掘り下げるんだ。たとえば、『売上の分析をしたいのか?』『顧客の傾向を知りたいのか?』『在庫の最適化をしたいのか?』みたいにね。」
佐藤:「なるほど… ただ欲しいものを聞くんじゃなくて、解決したい課題を掘り下げるんですね。」
田中:「そうそう。課題が見えれば、データの何を分析すればいいかが明確になるし、逆に『何でも見れるダッシュボード』みたいなふわっとした要件にならなくなる。」
シーン③:営業部との要件定義(リトライ)
佐藤:「鈴木さん、お時間ありがとうございます。先日の打ち合わせで『使いやすいダッシュボード』のお話が出ましたが、改めてどんな課題を解決したいのか、お聞きしたいと思っています。」
鈴木:「課題、かぁ…。うーん、営業としては、売上の数字をリアルタイムで見れるようにしたいんだよね。」
佐藤:「売上をリアルタイムで、ですね。具体的には、どの単位での売上を確認したいですか?」
鈴木:「エリアごとの売上かな。あと、商品別の売上も見れたらいいね。」
佐藤:「なるほど。エリア別・商品別の売上をリアルタイムで確認することで、どんなアクションを取ることができると考えていますか?」
鈴木:「うちの営業チームって、地域ごとに担当が分かれてるんだけど、売上が落ち込んでるエリアがすぐ分かれば、テコ入れ策を早めに打てるかな。」
佐藤:「ということは、売上が低迷しているエリアや商品を素早く特定することが、今の課題ということでしょうか?」
鈴木:「そうだね。今は月次のレポートを見て対策を考えるんだけど、それだと遅すぎることが多くて。できれば日次、あるいはリアルタイムで分かるようにしたい。」
佐藤:「なるほど。ちなみに、その売上データはどこにありますか? 例えば、既存の販売管理システムから取得できるものでしょうか?」
鈴木:「うん、販売管理システムにはデータがあるんだけど、CSVでダウンロードしてExcelで加工しないといけなくて…。そこが結構手間なんだよね。」
佐藤:「それは確かに非効率ですね。では、販売管理システムからデータを直接取得して、自動でダッシュボードに反映できる仕組みを作れば、課題が解決できそうですね?」
鈴木:「それができたら、すごく助かるよ!」
シーン④:再び田中との振り返り
佐藤:「田中さん、今回の打ち合わせでは、課題をちゃんと掘り下げられた気がします!」
田中:「おっ、いいね!どんな話になった?」
佐藤:「営業チームはエリアや商品ごとの売上をリアルタイムで見たいというニーズがあって、今はCSVを手動で処理しているのが手間らしいです。それを自動でダッシュボードに反映できる仕組みを作れば、課題解決につながりそうです。」
田中:「おー、いい感じじゃん!『何を作るか』じゃなくて『なぜ必要なのか』をちゃんと掘り下げられてるね。」
佐藤:「はい! ただ、販売管理システムのデータがどこまで使えるか、技術的な検討はまだ必要ですね。」
田中:「そうだね。次はエンジニアチームと話して、データの取得方法を確認してみよう。要件定義は、技術的な実現性もセットで考えるのが大事だからね。」
佐藤:「了解です! ちょっとずつですが、要件定義の流れが分かってきた気がします!」
田中:「その調子で、次のステップも進めてみよう!」