はじめに
Amazon Aurora Serverless v2について直近の情報2つを踏まえて簡単に記事にしてみようかと思いました。
ひっそりと値下げされたように見える東京リージョン・大阪リージョンでのACUコストについても触れています。
https://aws.amazon.com/jp/rds/aurora/serverless/
スケーリングについて
最近まで0.5ACUまでしかminはスケールできませんでしたが、アップデートにより0ACUまでスケールできるようになりました。
公式のドキュメントを一部抜粋して日本語にすると
ACU が 0 の場合、Aurora Serverless v2 DB インスタンスは、一定期間の非アクティブ状態が続くと自動的に一時停止します。Aurora は、指定された期間内にユーザー アクティビティによって開始された接続がない場合、Aurora Serverless v2 インスタンスを一時停止します。一時停止期間中は、データベースの ACU が 0 であるため、コンピューティングの料金は発生しません。この間は、ストレージの料金が発生します。
使ってない時間のコストを削減することができるようになりました。
ただし、
最初の接続が要求されると、データベースは自動的に再開し、アプリケーションの需要に合わせてスケーリングします。データベースが再開するまでに最大 15 秒かかることがあります。再開後は、データベースのコンピューティングに対して ACU ごとに 1 秒あたり課金されます。
ということで、
接続要求からの再開までには少し時間がかかる点には注意が必要ですね。
一時停止までの時間についてはトラフィックがなくなってから「300 秒 (5 分) から 86,400 秒 (24 時間) の間」で調整はできそうなのでユースケースに応じて調整する必要があります。
コストについて
基本的には ACU単位/時間 での従量課金となり以下のような形態です。
Aurora Standard (ACU 時間あたり) | Aurora I/O 最適化 (ACU 時間あたり) | |
---|---|---|
Aurora キャパシティーユニット | USD 0.15 | USD 0.20 |
これなんですが、最近までACU辺りの価格がそれぞれ
StandardがUSD 0.20, I/O 最適化がUSD 0.26
だった気がするので、
いつの間にか東京リージョンで値段が下がっているようです。
依然と比べ値下率20%↑ なのでありがたい話です。
(特にアナウンスがなさそうなんですが、いつ下がったんですかね?間違ってるかと思ってcalculate pricingも確認しましたが下がってました。)
※追記 やはり11/27に下がってました。
オンデマンドインスタンス比でみると
db.t4g.medium | db.t4g.large | serverless v2 | |
---|---|---|---|
時間当たり料金 | USD 0.113 | USD 0.225 | USD 0.15 |
選びやすくなりましたね。
総じて「開発環境などの定期的に停止していて問題ない環境」にはとても選択しやすくなったのかなと思います。
開発環境向きサーバーとしてコストを抑えられると言ったけど…
実際、これまでに比べればコストは下げられるでしょう。
ただ最安、というわけではないので状況に合わせて選択するといいのかなと思います。
Serverlessのメリットはコストだけではなく、開発運用コストの低減も大きいので
・リザーブプロビジョン全コミット割引でコストを抑える
・オンデマンドプロビジョン*EventBridgeなどによる定期停止運用
・ServelessV2 0ACU運用
どれを選ぶかはあなた次第。試算はちゃんとしましょう
上記を踏まえて
基礎コストの低減と0ACU対応によって、serverlessV2が選びやすくなったと言えるかなと思います。
このアプデでserverlessV2民が増えるのかなと期待しています。