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PEPを使ってLINE WORKSのボットをAIアシスタントに昇華させる

Last updated at Posted at 2019-12-03

こんにちは!ギブリーの山川です。
PEP(ペップ)という社内AIアシスタント作成ツール(iPaaS)を提供しておりまして、LINE WORKSをインターフェースとしたチャットボットや、様々なツールとのAPI連携を実現できるようにしています。

今日は特にLINE WORKSでつくったチャットボットを、更に便利に「AIアシスタント化」させる例を書きます。

一人一台AIアシスタントの時代

LINE WORKSなどのチャットツールは、主に社員同士のやりとりに活用されるので、導入されている方にとってはコミュニケーションの「面」になっているはずです。 誰かから連絡がくれば開くし、気軽に話しかけられる。 この利用頻度の高いチャットツール等をインターフェースにして、様々な業務を代行してくれる「パーソナルAIアシスタント」が登場する時代も目の前に来ています。 チャットボットは、そんな未来への第一歩であり、まだまだ発展余地のあるソリューションです。

チャットボットからAIアシスタントへ

【チャットボットとは】 入力された内容に対して、もともと用意してある回答データベースから最適なものを自動で返答するソリューション

【AIアシスタントとは】
用意した回答データベースだけでなく、入力された内容に沿って様々なソリューションと連携し、ワークフローや業務そのものを代わりに実行してくれるソリューション

上記のような違いがありますが、「用意された回答」だけではなく「様々なツールとの連携」がポイントです。その事例をご説明します。

選択肢を提示するシナリオ型のチャットボット

001.png キャラクターに話しかけるとメニューを表示してくれます。

自然言語処理を行い、自由入力の内容に対して応対

002.png 「有給取りたい」というような内容を入力すると、「有給休暇申請」の申請フォーマットを提示してくれます。 これは弊社のPEPで作成しているものですが、チャットボットはGUIの作成画面でノンプログラミングで作成することができます。 ![image.png](https://qiita-image-store.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/0/537412/f8ff2e72-ac34-7371-3d14-246f9bc65a43.png)

対話ノードをドラッグアンドドロップで右側のエディタに持ってきて、矢印でつなぐだけでボットが作成されます。直感的!

ここまではチャットボットのイメージなので、よく見たことがあるものかもしれません。
AIアシスタントとしてこれを活用する上では、他サービスと連携ができると便利。その事例をご紹介します。

Sansanを連携してみた

例えばよく外に出る営業の人は、さくっとLINE WORKSで取引先の情報が見つけられるとすごい便利だったりします。

image.png
「名刺探して」とか雑な依頼をしても即答してくれる

「検索する」を押す
image.png
会社名を求められる
image.png

入力すると即座にヒットした名刺情報を探してきてくれる。

セールスフォースを連携してみた

外出先からセールスフォースの中の履歴を取り出したい場合 ![image.png](https://qiita-image-store.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/0/537412/034c36b8-8bd1-1805-cd0c-bde9cccd851f.png) 候補を出してくれる ![image.png](https://qiita-image-store.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/0/537412/ef793df5-6d59-ab80-6ea9-7972e9d7faa2.png) ヒットしたものをタップ ![image.png](https://qiita-image-store.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/0/537412/011ff770-c77b-0040-d77b-5013351e303c.png) 情報を返してくれました。

Googleカレンダーを連携してみた

自分のカレンダーの予定や、チームの予定、会議室の予定を知りたい場合に便利な連携です。 「予定を知りたい」などと入力 ![image.png](https://qiita-image-store.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/0/537412/2779cf08-2cd7-f73f-994b-d938911e8c9c.png)

「今日の予定」を選択すると、OAuth2での認証を求められる
image.png
「認証」をタップすると、Google側で認証を求められる
image.png
アカウントを選択し、認証完了ボタンをタップすると
image.png
予定を教えてくれました!

このように、様々なツールとのAPI連携を行うことで、
LINE WORKを社員のあらゆる業務の入り口にすることができます。
インターフェースをチャットツールにするiPaaS、という位置づけを目指しています。

API連携の方法

具体的なAPI連携の方法は私はエンジニアではないので、 別途弊社技術チームが別途ご紹介しますが、 同じ管理画面の中で設計できるようになっています。 ![image.png](https://qiita-image-store.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/0/537412/481118d6-0b7a-78a4-9ba7-f214b956977e.png)
  • HTTPメソッド(GET/POST/PUT/DELETE/PATCH)
  • パラメータ、JSON payload、RAW payload
をそれぞれ指定することによって実現できます。

パーソナライズドAIアシスタントをつくる

今回は簡単な紹介でしたが、ボットをさらに機能的に進化させて、AIアシスタントを実用化していく未来のためにがんばってます! 最終的には冒頭の通り、個人個人に最適な回答を返し、繁雑な業務を自動化してくれるパーソナライズドAIアシスタントを作成するツールを作りたいと思っています。 アイデアやこういうものと連携できるとよい!などあればぜひ教えてください! Twitterからでもぜひ!
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