ここでニュースです。 2020年12月にGoogle Apps Scriptのスクリプトエディタがリニューアルされた際に、行方不明になってしまっていた「スクリプトプロパティ」が4月13日に復活したとGoogleが発表しました。
GASユーザーが不便さを感じていたスクリプトプロパティがアンケートでの鬼回答によって、Googleが復活をさせてくれました。
消えたGASスクリプトプロパティ設定
Google Apps Scriptのスクリプトエディタ(IDE)は2020年12月にバージョンアップされました。
よりモダンなスクリプトエディタにアップデートされたのですが、まさかの機能から削除されてしまったのがスクリプトプロパティでした。
これまでは「プロジェクトのプロパティ」からスクリプトプロパティが設定できたのですが、新しいエディタにはどこにも見当たらず・・・
何時間もスクリプトプロパティの設定場所を探すユーザーが続出しました。
対応策はメソッド or 従来エディタ戻し
GASのスクリプトプロパティは、APIキーやトークンなどコードに直書きしたくない情報の保存先として重宝されていました。
しかし、アップデートされたIDEには、設定画面が忽然と消失し、設定方法を模索した結果、2つの代替案がでてきました。
- GASのsetPropertyメソッドで設定
- 従来のクラシックエディタに戻して設定
新IDEのままスクリプトプロパティを設定するには、前者の方法しかありません。
しかし、スクリプトプロパティはもともと 「コードにAPIキーやトークンを直書きしたくない」 から使われていました。
それなのに、設定のために一時的に直書きが発生するというなんとも本末転倒なやり方になりました。
そのため、多くのユーザーは従来版エディタに戻して、スクリプトプロパティを設定する対応を取りました。
アンケートによる声を送り続ける日々
メロスは激怒した。必ず、かのスクリプトプロパティを復活させねばならぬと決意した。
Googleの方針に異を唱えるため、GASユーザーは動き出しました。
IDEを従来版に戻す際、なぜ戻すのかGoogleフォームで理由を回答できるので、毎回「スクリプトプロパティがないから」と回答しました。
GASのスクリプトプロパティをGUI操作できなくしたのは、新しいIDEでよくない変更点だと思っている。
— ヤマタケ-業務自動化とSEOを極め中 (@gas_seo) March 7, 2022
コードでスクリプトプロパティを設定できるけど、内容のチェックが難しくなった。
旧スクリプトエディタを表示する際は、必ずアンケートで「スクリプトプロパティを戻して」と答えてる#linedc
祝!リリースノートで復活が発表
GASユーザーの願いがアンケートを通じて届けられた結果、Googleがとうとう動きました。
2022年4月13日のリリースノートでスクリプトプロパティを復活させたことを発表しました。
Release Notes | Apps Script | Google Developers
まだ、すべてのユーザーが使えるようにはなっていませんが、現行IDEでもプロジェクトの設定ページにスクリプトプロパティが表示されるアカウントも確認されました。
もうGASユーザーはわざわざ一時的にスクリプトプロパティを設定するコードを書いたり、従来版エディタに戻す必要はなくなったのです(感涙)
終わりに
Google Apps Scriptのスクリプトエディタが2020年にアップデートされて、設定できなくなっていたスクリプトプロパティが設定可能になりました。
多くのユーザーから待望され、アンケートでも意見が届けられた結果、Googleが2022年4月13日のリリースノートで復活を発表しました。
まだ、アカウントによっては表示されないユーザーも多いですが、設定できるようになったアカウントも確認されています。
以前のようにスクリプトエディタからサクッとスクリプトプロパティを設定するようにしましょう!