WHIさんが掲げるValueを満たして主体的に仕事をするためには、視座の高さが必要です。
視座を高くもつことで、主体的に仕事に取り組み、顧客のことを考え、仕事を楽しめるようになります。
かつては私も与えられた仕事のみに取り組む形で視座の低い状態で仕事をしていました。
ただ、あるきっかけで視座を高めることができ、主体的に仕事ができるようになりました。
そこで、視座の高さが大切な理由と、視座を高める方法を紹介します。
WHIが掲げる7つのValue
Works Human Intelligence(WHI)さんが掲げている価値観は、以下の7つのValueです。
- Work fun! 「遊び心で仕事を楽しむ」
- Ownership「当事者意識を持ってやり切る」
- Respect「一緒に働く仲間とお客様を尊重する」
- Know our Customers「お客様の価値を創造する」
- Solve「本質を追求し問題を解決する」
- Honor the Challenge「失敗を恐れず挑戦する」
- Integrity「品格を持って誠実に取り組む」
これらのValue(特に2~6)を満たすためには 「主体的に仕事に取り組むこと」 が大切です。
主体的に仕事をするのに必要な視座の高さ
主体的に仕事を行うために求められること、それは視座の高さです。
「視座」の意味を辞書で調べると以下のように説明されています。
物事を見る姿勢や立場(コトバンクより)
「仕事における物事を見る立場」は、現場メンバーやマネージャー、経営層さらには顧客といった立場があります。
一方、「仕事における物事を見る姿勢」というと、イソップ寓話の「三人のレンガ職人」がわかりやすいです。
三人のレンガ職人は仕事のモチベーションの話としてよく取り上げられますが、同じ仕事でも視座の高さで捉え方が異なることを示しています。
視座が低い状態で働く例
「視座が低い」というのは、前述した三人のレンガ職人でいうところの職人Aと言えます。
仕事についてあくまで目の前の作業しか見えていない状態です。
これでは、主体的に仕事に取り組むことはできず、仲間や顧客の尊重、価値創造もできません・・・
「仕事は会社から給料をもらうために嫌々やっている」 人は、どうやっても仕事を楽しむことはできません。
もちろん、そうした働く考え方自体は否定しませんが、嫌々という状態で仕事していると優先事項は自分です。
それでは顧客のことよりも自分のことを考えてしまい、主体的に仕事を取り組むに至りません。
視座が高いと、仕事を高次元で捉えられる
逆に職人Cのように高い視座で仕事に取り組んでいると見えている範囲は自分だけでなく、仲間や顧客と広くなります。
そうすると、目の前の仕事をこなすだけでなく仲間がやりやすいように調整したり、顧客に喜んでもらえるためにさらなる創意工夫を行います。
視座を高めることで、自分だけでなく顧客や仲間のことも考え、当事者意識を持って価値ある仕事を提供できます。
視座をどうやって高める?
では、どうやったら、視座を高めることができるのでしょうか?
視座というのは立場や姿勢というところで、高めるのが難しいと言われています。
視座を高めるためには、大きく2つの方法があると考えています。
①視座の高い人と一緒に仕事する
1つ目は視座の高い人=上司やマネージャー、さらには経営者と一緒に密に仕事を行うことです。
視座が高い人と一緒に仕事をし、どういった考えて仕事に取り組んでいるか、つぶさに観察し、真似することとで視座を高めることができます。
特に経営者は会社組織という大きな視点で仕事を考えているため、経営者に近いところで仕事ができれば、視座を非常に高めることが可能です。
ただし、中には上司やマネージャーでも視座が高くない人もいます。
そうした立場は上であっても視座の低い人と一緒に仕事をしても、視座を高めることには繋がらないので注意しましょう。
②キャリアの自律を考え仕事に取り組む
前述した通り経営者のような視座の高い人と仕事ができれば、その機会が得られない人も多いです。
その場合に視座を高める方法としては、キャリアの自律を考えて仕事に取り組むことが挙げられます。
キャリアの自律とは会社に依存せずに働けること、すなわちどこでも仕事ができる人になることです。
「視座が低い=何も考えずに目の前の仕事に取り組む」 状態では、キャリアは会社に依存しています。
キャリアの自律性を高めるためには、どういった経験・スキルが必要か、仕事の価値を高めることを自ら追求していくうちに、自然と自分の視座が高まります。
視座を高めるため副業も有効
キャリアの自律の延長線上として、副業を行うことも視座を高めるために有効です。
主に個人で行う副業では、自分の力で仕事を獲得してお金を得るまでの一連を経験でき、会社員では得られない経験を積むことができます。
こうした副業を行うことで、会社員とは異なる立場で物事を考えられるようになり、視座が高まります。
私も元々は会社員として現場社員として上司から与えられた仕事をこなしておけばよいと、視座は低かったです。
しかし、副業に取り組んだことで、色々な視点で物事を考えられるようになり、視野が広がり、視座を少しずつ高めることができました。
また、仕事を受注しただけではお金は入って来ず、回収できて初めて収益であることを副業で学びました。
今まではいやいやだった本業の仕事も自分にとって経験になり、後々のキャリアにプラスになるといった長期的な考えで、主体的に取り組めるようになりました。
キャリアの自律のため副業に取り組むことは、「"株式会社自分"を経営している経営者」 とも言えます。
自分を経営する気持ちで仕事に取り組めば、自然と視座が高まり、主体的に仕事に取り組むことができるようになると実体験で感じました。
誰もが最初は視座が低い
えらそうに言っていますが、前述した通り、私も社会人の数年間は視座が低い状態でした。
仕事に対するやる気はあるものの、自分のやることで精一杯で周りが見えていませんでした。
それゆえに仕事でミスを引き起こし、自分の中で自己嫌悪を感じながら、「与えられた仕事だけやっていればいい」と思っていました。
いきなり視座が高い人というのは存在せず、誰もが視座は低いです。
しかし、顧客や同僚、上司や経営者のこうした相手の立場になって考え、さらにそうした人たちの声をヒアリングする中で視座は高まります。
さらに、自分のキャリアを自律できるように仕事の見方を変えていくことでも視座は高くなっていきます。
自分は視座を高めることはできないと諦めずに、視座を高める工夫の一歩が大切です。
終わりに
今回、主体的に働くために視座を高めることが大切で、視座をどうやって高めるかについて紹介してきました。
視座を高く持つことで、当事者意識を持ち、仲間と連携しながら、顧客の価値を創造できる仕事ができるようになります。
そのためには視座の高い人と一緒に仕事してどういったやり方・考え方をしているか真似たり、自分のキャリアの自律を目指して長期的な視点で仕事に取り組む必要があります。
最初のうちは視座の低さで仕事でミスをすることも多く、私もそうでした。
しかし、視座を高めるための一歩を踏み出さなければ、仕事の質は一定のところでストップしてしまいます。
主体的に取り組めば、仕事は必ず面白くなってきて、WHIさんの「Work fun!」が実現できます。
もちろんお金のために働く側面はあり、「給料さえもらえればよい」という考えも否定はしません。
でも、せっかくなら視座を高めて主体的に仕事に取り組み、仕事を楽しめるようになりましょう!