はじめに
最近はセキュリティ技術が向上し、クラウド利用がより安全にできるようになった結果、企業でのMicrosoft365やGoogleドライブの利用が進んでいます。ただ、こういったサービスはWebアクセスをメインに想定して作られており、Windowsのファイルシステムを経由してリソースにアクセスするUiPathのようなデスクトップアプリケーションとは、相性はよくありません。
今回は、そういった問題への対応方法として、OneDriveを利用したSharePointのドキュメントライブラリへのアクセス方法を取り上げたいと思います。
なお、本手順はMicrosoft365上のSharePointを対象にしており、オンプレミスのSharePoint2013や2019は対象にしておりません。また、Microsoft365 Soloアカウントからのアクセスはできませんのでご注意ください
(SharePoint側のMicrosoft365 Buissness以上のアカウントで接続することになります。OneDriveは複数アカウント併存できますので、特に問題名はないと思います)
Micerosoft サポートの情報
実はさりげなくMicrosoftのサポートに方法が記載されています
SharePoint のファイルとフォルダーを同期する
[SharePoint および Teams のファイルをコンピューターと同期する]
(https://support.microsoft.com/ja-jp/office/sharepoint-%E3%81%8A%E3%82%88%E3%81%B3-teams-%E3%81%AE%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%92%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%94%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%81%A8%E5%90%8C%E6%9C%9F%E3%81%99%E3%82%8B-6de9ede8-5b6e-4503-80b2-6190f3354a88)
要はOneDriveを使用してSharePointのライブラリにアクセスします。
動画も上がっているのですが、少し内容が少し古いので、下にキャプチャも含めた実行結果を記載します。
実行手順
【前提条件】OneDriveアプリケーションがインストールされていることが必要です(Windwos10ならインストール済みのはずです)
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「同期の準備をしています」というダイアログと、ブラウザ側に「このサイトはMicrosoft OneDriveを開こうとしています」というポップアップが表示されますので、ポップアップ側の「開く」をクリックします。
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OneDriveフォルダの置き場所を聞かれます。そのまま進めてもいいのですが、PCのアカウントのホームフォルダに作ろうとします。複数PCでワークフローを共有するとき、パスが固定されていたほうが便利なのでここは「場所を変更」で保存場所を変更しておいたほうがいいと思います。
デフォルトのフォルダの保存先は以下の通りです
ユーザーのホームフォルダ\SharePointのテナント名\SharePointのサイト名 " - " ライブラリ名
例)ユーザーUserAのホームにテナント名TestTenant、サイト名TestSiteの「ドキュメント」ライブラリをマウントする場合
C:\Users\UserA\TestTenant\TestSite - ドキュメント (サイト名とライブラリ名の間に" - "が入ります)
場所の設定が終わったら「次へ」
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「OneDriveフォルダーを開く」を開くと、フォルダが表示されます。エクスプローラーのリンクにビルのマークが追加され、OneDriveフォルダのリンクが配置されているのがわかります。
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OneDrive Buisnessで自分のOneDriveがすでにある場合は、OneDriveアイコンが2つ表示されます。それぞれのアイコンをクリックすると、設定等ができるようになります。
注意点など
先にも書きましたが、デフォルトのマウント先はPCアカウントのホームフォルダに作成しようとします。ただ、UiPath等でファイルを指定する場合、ユーザー毎にパスが変わってしまうと都合が悪いので、別のフォルダを指定したほうがいいと思います。
私はパブリックのドキュメントに紐づけています(この辺りは会社ルール等を考慮して決定してください)
最後に
本手順はほかのアプリケーション(ほかのRPAツールやAccessなどのSharePointに対応していないデスクトップアプリケーション)でも適用できると思います。ぜひ活用してみてください。