QiskitとBlueqatを比較してみた(初心者)
現在量子コンピュータの学習をしているが、量子コンピュータ用Pythonライブラリである「Qiskit」、「Blueqat」について初心者目線で比較してみた。かなり私見が入っているので、参考程度に読んでください。ちなみに、QiskitはIBM社製、BlueqatはMDR社製となっています。
評価ポイント
今回は以下の評価ポイントで比較してみる。
- 説明が充実しているか
- 実行環境の準備、利用のしやすさ
- 使用感(かなり私見)
今回はこれで評価しますが、何か他にいい評価基準があれば教えてください。
1. 説明が充実しているか
結論から言うと、説明は「Blueqat」の方が分かりやすい。以下にQiskitとBlueqatのAPIドキュメント、チュートリアルのリンクを載せておく。
・Qiskitチュートリアル
・Qiskit APIドキュメント
・Blueqatチュートリアル(英語)
・Blueqatチュートリアル(日本語)
・Blueqat APIドキュメント
リンク先を見ていただけると分かるんですが、Qiskitの方はドキュメント体系が分かりにくい。なんか色々な人がパーツを作って合体させた感じがします。あと、地味に大きいのがBlueqatは日本企業ということもあり、チュートリアルが日本語に対応している。
2. 実行環境の準備、利用のしやすさ
実行環境の準備/利用のしやすさで言うと、私の目線では両者さほど変わらない。
まず、「実行環境の準備」についてだが、Pythonを利用する場合は両者「pip」コマンドでライブラリを準備するだけである。ただし、Qiskitは「IBM Q Experience」でインターネット経由でjupyter notebook環境を取り扱うことができます。ただし、Googleが提供している「Google Colaboratory」でも同様の環境が提供されているため、大きなアドバンテージにならないなと感じました。
あとちょっと説明が脇道にそれますが、IBMが提供しているIBM Q ExperienceのCircuit Composerを利用するとドラック&ドロップで量子回路を作成することができます。気軽に試してみたいという方にはいいかもしれません。
3. 使用感(かなり私見)
使用感については、今後使っていく上で気づいた所があれば適宜追記/修正してきます。
正直な所「1. 説明が充実しているか」に引きずられる部分が大きい部分が大きく、やりたいことを比較的すぐ実行できるのはBlueqatであり、使用しずらさを感じる場面は今の所ないです。
ただし、Qiskitは計算結果を図で表示するまで簡単に実装できるので、jupyter notebookが視覚的に分かりやすくなる所が利点だと思います。今の所実装速度を求めるならBlueqat、視覚的に分かりやすいものを簡単に実装したいならQiskitって感じかなと考えています。
総合評価
ということで、今までの評価を踏まえ総合評価は以下の通りとしました!
Qiskit | Blueqat | |
---|---|---|
説明が充実度 | △ | 〇 |
実行環境/利用のしやすさ | 〇 | 〇 |
使用感 | 〇 | 〇 |
総合評価 | △ | 〇 |
異論は認めます!なぜなら使用感の評価がガバガバだからです(`・ω・´)
それではまた次の投稿で!