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Redux は reducer から理解するのがわかりやすい

Last updated at Posted at 2019-02-02

いくつか解説を眺めてみたが、最初から全部の流れを概観しようという解説や、action から入る解説は私にとって少しわかりにくかった。

少し理解が進んだ今、redux は reducer から理解すべきだ、と思う。
reducer を理解するといくつも疑問が生じる。その疑問を解消する形で理解の範囲を広げていく。

Reducer を理解する

(state, action) => newState

Reducer はただの関数だ。
一般的に (state, action) => newState とあらわせる(シグネチャとして)。
日本語に翻訳するなら、

「状態と作用をとって新しい状態を返す関数」

あるいはもっと噛み砕いて、

「状態に作用を加えて新しい状態を作る関数」

とも言えるかもしれない。
もちろん、新しい状態にさらに作用を加えれば、また別の状態が生まれる。

(newState, anotherAction) => newState2

もちろんこれは副作用のない関数だ。
state と action の組み合わせが同一であるならば、何度呼んでも同じ newState が返ってくる。

Array.prototype.reduce との類似

Array.prototype.reduce() という JavaScript の関数で例えてみよう。
時系列に沿って次のような action があって、なぜか配列に収まっていたとする。

[action1, action2, action3]

この action の配列によって作られる状態は次のようなものだ。


[action1, action2, action3].reduce((累積した状態, action) => {
  // ...
  // 状態に対して action が作用する処理
  // const newState = ...

  return newState // 新しい状態 = 次の累積した状態
}, 初期状態)

Array.prototype.reduce は初期状態に対し、コールバックによる配列要素の処理を累積させていくものだ。

さて、ここで渡されるコールバックのことを reducer という。
MDN doc のデモ でも reducer という単語が使われている。

MDNdocDemo
const array1 = [1, 2, 3, 4];
const reducer = (accumulator, currentValue) => accumulator + currentValue;

// 1 + 2 + 3 + 4
console.log(array1.reduce(reducer));
// expected output: 10

この reducer と Redux の reducer はほとんど同じものである。
ただ、Redux においては action は時系列に沿って順次やってくるものであって、最初からおとなしく配列におさまっているものではない。

生じる疑問

さて、 reducer は状態の変化を司るが、これだけで状態を管理をすることはできない。
以下の疑問が当然生じてくるだろう。

  • reducer の返り値はどこに(誰が)保存するのか
  • reducer はどうやって呼ぶのか

reducer の返り値はどこに(誰が)保存するのか

A. store

具体的には createStore という関数から返されるオブジェクトである。

store = createStore(reducer[, 初期状態とかエンハンサとか])

// いろんな処理

store.getState() // reducer の最新の返り値、すなわち現在の状態を得る

reducer はどうやって呼ぶのか

A. store のメソッド経由で

このメソッドを dispatch という。

store.dispatch(action)

state は store が持っているので、渡す必要はない。

dispatch の名前の由来は知らないので知りたいが、別に知る必要もない気もする。
とりあえず、メソッドの名前だ。

その他のあったらいいな

ActionCreator

そもそも action とはなんぞや。
上の方では作用と言っていたけれど、作用を表現するための決まった形式がある。
具体的には次のようなJSオブジェクトでしかない。

action
{
  type: 'ADD_OBJCET',
  payload: object
}

ただ、この action を毎回作るのめんどくさい。
これを作る過程でいろんなロジックも必要になりそう。

それなら ActionCreator にまとめてしまえ。

// 上の action が返ってくるような関数 actionCreator を作っておく
store.dispatch(addObjectCreator(object))

ちょっとオシャレ(?)になると自分で作ったアクションをそのまま dispatch しちゃったりする。
基本的に自由だ。
redux に必要というより react-redux に必要(便利)。

subscribe

状態変化の通知が欲しかったらコールバックを渡して購読する。
実際には dispatch のたびにコールバックが呼ばれるらしい。

store.subscribe(() => console.log(store.getState()))

状態の監視ができる。

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