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React開発Part6~Context~

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はじめに

 こんにちは、Tunです。
今回は、Stateの管理について深堀していきたいと思います。

stateの管理問題

 Reactにおいて、コンポーネントの構成が5階層の場合、一番上の階層のコンポーネントで定義しているstateを一番下の階層のコンポーネントに渡したい場合は、propsで渡すことができます。
 しかし、この方法では問題点が多く、バケツリレーのように複数のコンポーネントにまたがってstateの受け渡しが行われ、コードの複雑化や、再利用不可のコンポーネント、中間コンポーネントにおける無駄なpropsの受け取り、さらには一番下の階層のコンポーネントにstateを渡そうとすると、全てのコンポーネントが再レンダリングされるというデメリットがあります。
 この、無駄なコードや挙動を減らすためにstateの管理方法を考えなければならないというわけです。

Global stateの管理方法
:point_right:useContext以外にもReduxやRecoil、Apollo Clientなどがありますが、今回はContextの解説のみで、別の記事で他の管理方法を書きたいと思います。

Context

 上記のstateの管理問題を解決してくれるオーソドックスな方法は、Reactが提供しているContextを使うことです。

  1. React.createContextContextの器を作成する
  2. 作成したContextProviderでGlobal stateを扱いたいコンポーネントを囲む
  3. stateを参照したいコンポーネントでReact.useContextを使う

 上記の手順で、GlobalなState管理が可能になります。
詳しく解説:point_down:

1. まずはContextを保持するためのプロバイダーコンポーネントをExampleProvider.jsxという名前で、providersというフォルダの配下に作成します。

ExampleProvider.jsx
import { createContext } from "react";

export const ExampleContext = createContext({});

 これでContextの器の作成が完了しました。createContextの引数にはデフォルト値が設定でき、上記の例は空のオブジェクトが初期値になっています。

2. Contextの器を作成しただけでは使えるようにはなりません。ProviderでContextの値を参照したいコンポーネント群を囲む必要があります。

ExampleProvider.jsx
import { createContext } from "react";

export const ExampleContext = createContext({});

export const ExampleProvider = props => {
 const {children} = props;

 //動作確認のためのオブジェクト
 const sampleObj = { sampleObj : "test" };

 //ExampleContextの中にProviderがあるのでそれでchildrenを囲む
 //valueにはグローバルに扱う実際の値を設定する
 return ( 
  <ExampleContext.Provider value={sampleObj}>
   {children}
  </ExampleContext.Provider>
 );
};

Providerコンポーネントはなんでも囲めるようにPropsとしてchildrenを受け取るようにするのがポイントです。このProviderというコンポーネントにはvalueというPropsを設定することができ、ここにグローバルに管理する実際の値を設定します。

index.js
import ReactDOM from "react-dom";

import { App } from "./App";
import { ExampleProvider } from "./components/providers/ExampleProvider";

ReactDOM.render(
 <ExampleProvider>
  <App />
 </ExampleProvider>,
 documenet.getElementById("root")
);

 これで、Provider周りの準備が整いました。

3.実際にContextの値を参照してみましょう。

ExampleUseContext.jsx
import { useContext } from "react";

import { ExampleContext } from "./components/providers/ExampleProvider";

const contextValue = useContext(ExampleContext);
console.log(contextValue); //{sampleValue : "test"}

 まず、ReactからuseContextimportし、作成したExampleContextもimportします。importしたuseContextの引数に参照するContextの値を指定します。
 このようにContextの値を使用するコンポーネント側では、useContextを使いその引数に対象のContextを指定するだけで参照できます。

再レンダリングに注意
:point_right:Contextオブジェクトの値が何か更新されたときは、useContextでそのContextを参照しているコンポーネントは全て再レンダリングされます!
 なので、1つのContextに属性の異なるいろんなStateを詰め込むのは避けましょう。

 次回はTypeScriptに軽く触れたいと思います:wave:

参照

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