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Salesforce でデータ分析する方法まとめ

Last updated at Posted at 2020-05-31

はじめに

はじめて投稿します!TuQ です。

最近携わった案件で、クライアントから Salesforce(以下、Sf)上でデータ分析をしたいと相談を受けました。
相談を受けたはいいものの、Sf でのデータ分析って経験が浅く、どんな方法があるのか、あまり知りませんでした。。。

そこで、色々と調べたり、考えてみたものをまとめました!

Salesforce でのデータ分析方法

Sf でデータ分析をする場合、以下の方法が考えられるかなと思います。

  1. 1オブジェクトに複数種類のデータを登録し、レポートで分析
  2. 複数オブジェクトを跨ぐ場合は、結合レポートで分析
  3. 複数オブジェクトのデータを 1オブジェクトに集約し、レポートで分析
  4. ダッシュボードで分析
  5. 分析ツールやアプリを入れる

以下、さらに各方法のメリデメ等をまとめていきます!

1. 1オブジェクトに複数種類のデータを登録し、レポートで分析

Qiita Sf データ分析図解 1.jpg
Sf 標準を活かした最も簡単で便利な方法。
注意する点として…

  • 1レポート上では単純な分析しかできない。
    例えば、データの比較や相関関係を分析する場合、2種類のデータを同じグラフ内に表示できる程度です。
    具体的には、収入と支出の金額比較、商談の金額と件数の相関関係など。
  • 複数種類のデータのオブジェクトを分けるべきか、1つにすべきかの判断が難しい。
    今後の拡張性を取るなら 1データ 1オブジェクトに分けた方がいいし、分析にしか利用しないなら 1オブジェクトにまとめて保持でもいい。
    ※上記については、別記事で判断のポイント等を書ければと思っています。

2. 複数オブジェクトを跨ぐ場合は、結合レポートで分析

複数のオブジェクトを跨いだ分析をしたい場合は、結合レポートを利用します。
例えば、取引先に紐づく請求データと支払いデータを比較して収支差を見るなどです。
Qiita Sf データ分析図解 2.jpg
注意する点として…

  • 結合レポートは、通常のレポートと比べて制限が強いです。
    例えば、マトリックス(表)形式でレポートを表示できない等です。
    ※制限についての詳細はこちらをご覧ください。
  • また、使い勝手も通常のレポートと比べると、あまり良いとは言えません。
    例えば、2020年5月でレポートのデータを絞りたい場合、請求日や支払い日など各オブジェクトの日付項目を各々レポート条件に加えて、1つずつ日付を絞らないといけません。
    つまり、請求日と支払い日等を一括で絞ることができません。

3. 複数オブジェクトのデータを 1オブジェクトに集約し、レポートで分析

何らの理由でオブジェクトを分けたが、結合レポートでなく、通常のレポートで分析したい場合に有効な方法。
各オブジェクトのデータをバッチ処理で 1オブジェクトに集約して、レポートで分析します。
Qiita Sf データ分析図解 3.jpg
バッチ処理の実装が必要ですが、1バッチ 2000件以下なら、レポート分析スナップショットを使って標準でも実装可能かと思います。
注意する点として…

  • 集約データを保持するため、その分データ使用量を消費する。
    Sf はデータストレージが豊富とは言えない場合が多いので、定期的に削除せず、集約データを保持し続ける場合は、今後も含めデータ使用量に問題がないか確認が必要。

4. ダッシュボードで分析

ダッシュボードは、簡単に言うと、複数のレポート(グラフ)をまとめて一か所(一画面)で見るための機能です。

よって、レポートのソース元であるオブジェクトにより、グラフの表現が決まってしまいます。

つまり、今まで書いてきた通り、複数種類のデータを 1つのグラフ内で表示したいなら、1オブジェクトに複数種類のデータを保持しておく必要があります。
Qiita Sf データ分析図解 4.jpg
ただ、ダッシュボードは、検索条件で複数のレポートを一括で絞り込むことが可能です。

例えば、ダッシュボード上で請求のグラフと支払いのグラフが分かれて表示されていた場合、請求日を 2020年5月で絞った場合、支払い日も 2020年5月で絞られます。

ゆえに、ダッシュボード上で、2020年5月の請求と支払いのグラフを比較することが可能となります。
※結合レポートもダッシュボード上に表示可能ですが、検索条件で一括では絞り込まれません。

5. 分析ツールやアプリを入れる

1つのグラフで 3種類以上のデータの比較や相関関係を表示したいなど、Sf 標準ではできない高度な分析をしたい場合は、分析ツールやアプリを入れることを検討します。

例えば、Einstein Analytics や Tableau、MotionBoard(AppExchange)などでしょうか。
このあたりは、名前を聞いたことがあるくらいで、どんなことができるのかは具体的に書けないのですが。。。

なお、分析機能を個別開発するというのも選択肢としてはありますが、実際は避けた方がいいと私は思います。

理由は、実装の難易度が高く、分析方法が変更となった場合の改修に時間がかかるためです。
それなら、ランニングコストはかかりますが、最初から分析ツールやアプリを入れた方がいいと思います。

さいごに

いかがでしたでしょうか?

レポート・ダッシュボードは、Sf でも人気な標準機能の 1つ。
レポート・ダッシュボードのデモを見たクライアントは、Sf で色んなデータ分析が出来そうと期待が高まりやすい印象です。

ただ、標準機能である以上、高度なことは難しいので、クライアントが何のためにどんなレポート(グラフ)やダッシュボードを参照したいのか、要件定義を通じて明確にし、最適なソリューションを提供できるようになりたいですね。

本記事がその一助となれれば、幸いです!

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