間違いがある可能性があります.あらかじめご了承ください.
はじめに
私は大学に入って初めて回路設計やプログラミング,Githubを用いた開発を行いました.その過程で開発したものを残すことがいかに大切なのかを学んだためTSRPの計測制御班で2022年8月ごろから導入したチーム開発方法をまとめようと思います.
もう,ロストテクノロジーはしたくない
学生ロケットはもちろん,誰かの参考になり回路・電装系を盛り上げることができたらうれしいです.
TSRP とは,東海大学学生ロケットプロジェクトの愛称です.
Tokai Student Rocket Project の頭文字をとっています.
システム構成
上記のように Github と連携させながら開発を行っています.
それぞれの役割や使い方について説明していきます.
Github
とても有名なソフトウェア開発のプラットフォームです.Git を用いたバージョン管理はもちろんのことチーム開発を行う際に便利な機能を使用することができます.
Visual Studio Code と相性が良いです.
Visual Studio Code
Microsoft 社が運営しているソースコードエディタです.最近?勢いを増し,人気な開発環境ツールとなってきました.VScode の名で親しまれています.
主に,ソースコードの開発,デバッグ,書き込みをVScodeで行っています.
Github との相性が良いです.
GUI が充実し,分かりやすいため Push や Pull, Clone などは Visual Studio Code を介して行っています.
また,拡張機能をインストールすることで Arduino の開発環境や各種便利ツールを使用することができます.
KiCad 7.0
オープンソースの EDA(自動電子設計)用ソフトウェアです.
同様のソフトウェアに Fusion 360 がありますが,動作の軽さや直感的な分かりやすさから KiCad を利用し始めました.
若干 Github と相性が良くないですが,大きな支障になっていないため引き続き利用しています.
要件定義書
これは各団体,個人によって異なると思いますが TSRP の計測制御班では行うことや目指すべきことを明確にするために作成しています.
後の,報告書などを作成する際に資料として利用できます.
手順書
完成した搭載計器の組み立て手順はもちろんのこと,ソースコードの説明や渡航(打ち上げ実験)に持って行ったものを必要に応じてまとめています.
これは,大規模な感染症の影響を受けた世代だからこそまとめておくことは大切であると感じました.
これまでは先輩から後輩へ対面や打ち上げ実験を通して引き継がれていましたが,1回でもその経験がなくなるとどうしたものか途端に何を持っていくのかやどのような手順を踏めばよいのかわからなくなってしまいます.
少しでも資料は残すようにした方がこれからのためになります.(もちろん,自分のためにも)
解析・報告書
達成したことや成果はもちろん,失敗したことも重要な情報となるはずです.
もしかしたら,アプローチの方法が間違っていただけかもしれませんし,のちの世代が失敗の原因を見つけより良いシステムを構築するかもしれません.
とりあえず,まとめておきましょう.
おわりに
次回は,実際に KiCad と Github を連携させる方法について記述していこうと思います.
誰かの参考になれば幸いです.