経緯
Ubuntu を16.04 LTS にアップデートしてからeclipse mars のボタンの境界が消えてしまったり、一定時間操作しているとハングアップしてしまったりといった動作をするようになりました。
調べたところUbuntu 16.04 LTS から使用ているGTK 3 とeclipse の組み合わせがまだ安定動作できないようです。
暫定対処
暫定対処の内容としてeclipse 起動時にGTK3 が無効となるように設定します。
暫定対処法 1: eclipse.ini に記述する方法
eclipse.ini
の--launcher.GTK_version
に2
を指定するようにします。
...
# 以下の定義を"--launcher.appendVmargs" よりも手前に定義します
--launcher.GTK_version
2
...
eclipse.ini
に上記定義を追加したら、いつもどおりeclipse を起動すればOK です。
暫定対処法 2: eclipse 起動時に環境変数SWT_GTK3=0 を設定する
eclipse を起動するときに環境変数SWT_GTK3=0 を設定するようにします。
$ export SWT_GTK3=0
$ ./eclipse
$ SWT_GTK3=0 ./eclipse
デスクトップから検索できるように~/.local/share/applications/*.desktop
に起動の定義がされている場合、Exec
に以下のようにSWT_GTK3=0
を追加します。
Exec=env SWT_GTK3=0 /path/to/eclipse-jee/eclipse
対処後
対処後はボタンの境界線も見えるようになり、ハングアップもしなくなります。暫くはこの状態で使っていく必要がありそうです。
参考
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Eclipse not working in 16.04
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Bug 492379 - Welcome screen is empty on Ubuntu 16.04 unless SWT_GTK3=0 is set in the environment.