概要
ここでは、下記3 種類のインストール方法について紹介します。
- apt を使用したインストール方法
方法 | 備考 |
---|---|
apt-get を使用したインストール | 使用しているディストリビューションの安定版、且つ手っ取り早いインストール方法 |
PPA(personal package archive) を使用したインストール | NodeSource によって管理されている、より最新のNode.js をインストールする方法 |
NVM(Node.js version manager) を使用したインストール | nvm と呼ばれる複数のバージョンをインストールして管理できるツールを用いた方法 |
試した環境はUbuntu 15.04
, Ubuntu 14.04.2 LTS
です。
apt-get を使用してディストリビューションの安定版をインストールする
おそらく最も簡単で、手っ取り早くNode.js をインストールする方法です。
apt-get を使用することで、最新ではありませんが、ディストリビューションに適した安定版のNode.js をインストールすることができます。
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install nodejs
これでおおよそのNode.js を実行する環境は整いました。
続けて、Node.js のパッケージを管理するnpm
をインストールします。
$ sudo apt-get install npm
この時点では、Node.js のバイナリはnode
ではなくnodejs
であることに注意してください。
node という名前でリンクするには、下記コマンドを実行します。
$ sudo update-alternatives --install /usr/bin/node node /usr/bin/nodejs 10
PPA を使用してインストールする
より新しいバージョンのNode.js をインストールする方法として、NodeSource によって管理されているPPA(personal package archive) を取得してインストールする方法があります。
まずは、下記Web コンテンツにアクセスしてPPA をインストールします。
$ sudo curl -sL https://deb.nodesource.com/setup | sudo bash -
上記コマンドを実行した後で、いつも通りapt-get
コマンドを実行すると、NodeSource によって管理されているNode.js パッケージをインストールすることができます。
$ sudo apt-get install nodejs
PPA によるインストールでは、Node.js をインストールするとnpm もインストールされるので、別途npm をインストールする必要はありません。
しかし、このままでは一部機能(例えば、ソースからビルドが要求されるパッケージの利用とか)が使えないので、build-essential
もインストールしておきます。
$ sudo apt-get install build-essential
## TODO: 自分が試した環境では既にインストールされていました(Ubuntu 15.04)
NVM を使用してインストールする
apt を使用してNode.js をインストール他の方法として、nvm というツールを使用してインストールする方法もあります。
https://github.com/creationix/nvm
nvm とは"Node.js version manager" の略です。
nvm を使用することで、複数のバージョンのNode.js を簡単に管理することができるようになります。
そのため、要求に応じて、自分の環境にインストールされた最新のNode.js を使うだけでないく以前のバージョンのNode.js を使用することもできるようになります。
まず、ソースパッケージをビルドするために必要なパッケージを事前にインストールしておきます。
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install build-essential libssl-dev
依存関係にあるパッケージをインストールしたら、Git Hub ページからインストールスクリプトを取得して実行します。
コマンドは次のようになります(バージョン番号部分は適宜Git Hub ページで確認してください)。
スクリプトを実行することで、~/.bash_profile
, ~/.zshrc
, ~/.profile
のいずれかに修正がされるので、インストールが完了したらターミナルを開きなおしてください。
$ curl -o- https://raw.githubusercontent.com/creationix/nvm/v0.25.2/install.sh | bash
nvm をインストールすることで、それぞれ独立したNode.js をインストールして使用することができるようになります。
インストール可能なNode.js を確認するには、nvm ls-remote
コマンドを実行します。
$ nvm ls-remote
......
v0.11.15
v0.11.16
v0.12.0
v0.12.1
v0.12.2
v0.12.3
iojs-v1.0.0
iojs-v1.0.1
.......
現時点で最新のv0.12.3
をnvm install
コマンドを使ってインストールしてみます。
本コマンドをじっこうすることで、~/.nvm
ディレクトリ配下に指定したバージョンのNode.js がインストールされます。
$ nvm install 0.12.3
特に使用するNode.js のバージョンを指定しない場合、nvm は最新バージョンのNode.js を使うようになっています。
明示的にNode.js のバージョンを指定するには、nvm use
を使用します。
$ nvm use 0.12.3
Now using node v0.12.3 (npm v2.9.1)
$ node -v
v0.12.3
node で管理されている(インストールされている) Node.js のバージョンをリスト表示したい場合は、nvm ls
コマンドを使用します。
$ nvm ls
-> v0.12.3
node -> stable (-> v0.12.3) (default)
stable -> 0.12 (-> v0.12.3) (default)
iojs -> iojs- (-> N/A) (default)
デフォルトで使用するnode のバージョンを指定するには、下記コマンドを実行してnode のバージョンを指定します。
$ nvm alias default 0.12.3
default -> 0.12.3 (-> v0.12.3)
現在、デフォルトとして指定されているNode.js のバージョン明示的に使用するように指定する場合は、nvm use default
コマンドを実行します。
$ nvm use default
Now using node v0.12.3 (npm v2.9.1)
その他のコマンドオプションについてはnvm のGit Hub のページを参照願います。
参考
How To Install Node.js on an Ubuntu 14.04 server
https://www.digitalocean.com/community/tutorials/how-to-install-node-js-on-an-ubuntu-14-04-server
Node Version Manager
https://github.com/creationix/nvm
Ubuntu 14.04 に Node.jsをインストールする
http://qiita.com/moris/items/281a588b9773357b27f7