概要
今更ですが、Azureの資格の一つ、AI-102: Azure AI Engineer Associate
に合格したので誰かの役に立てばと思い情報を残しておきます。
受験の動機
- 生成AIを含めたAzure AI Serviceでできることの理解
- 個人開発および仕事で使える技術強化のため
- 学習の結果が目にみえる形で残ることで、個人的に嬉しくなるため
所感・結果
Score: 841点/1000点
受験回数: 1回
総勉強時間: 25h(5日間のAzure AI Serviceの講座 4h×5、自学5h)
AI-102とは
こちらに詳細がまとまっています。
これまで学習や試験の内容を踏まえると、Azure AI Serviceでできること・できないこと知りシステム設計の舵取りをするひと向け
の資格です。合格するためには、Azure AI Services全般の機能の理解、AI Modelのカスタマイズ、簡易的なデモシステムの実装経験、またAPI・SDKを用いてAIを呼び出す仕組みについてもざっくりと理解している必要があります。
学習方法
大きく4点を利用しました。
- トレケノート社: Azure AI Services講座(2h/日*5日間, 社内の試みで参加できたため)
- MS LearnのラーニングPATH
- MS Learn Practice Assessment
- Microsoft Document
振り返ってみると2でのハンズオン学習が最も効果的でした。1のセミナーでは、全体に合わせて説明が進んでしまったため、深く理解するだけの時間が確保できませんでした。しかし、後日MS Learnのラボ環境(例: AI SearchのLab)を利用して、自分の手を動かしながら学んだことで試験にとどまらない開発知識を得ることができました(英語のマニュアルを読み解く必要があります)。
2を時間をかけて実施したため、3はほとんど実施していません。Practiceではすぐに回答を確認し、4のdocumentを確認する方法をおすすめします。後述しますが、試験ではMS Learnが閲覧できますので、記憶以上にMicrosoftのdocumentのどこに回答となる記述があるのか?ということを知っておくことが大切となります。また、Practiceはscoreが80%を超えることを一つの基準としていますが、幾度も繰り返すと正解を覚え始めるので理解度の指標として信用ができなくなっていきます。不足した知識を補う程度のものと認識しておくと良いと思います。私は3, 4回やりましたが一度も80%を越えませんでした。
もしLabではなく、個人や会社の環境を利用する場合は使用前にコストの確認をしておくと安心です。Document IntelligenceなどFreeのプランで使うことができるAI Serviceもあります。参照
AI ServicesはAzure上で確認すると大きく以下の種類があるようです(訳で表現が変わるので注意)。これらの機能と、どのような場面で何を使うのか、ということは理解しておく必要があります。
- Azure OpenAI
- Azure AI Search
- Computer Vision
- Face Service
- Custom Vision
- Speech Service
- Language Service
- 翻訳
- Document intelligence
- ボット サービス
- Anomaly Detector
- Content Moderator
- Health Insights
- Personalizer
- Metrics Advisor
- Immersive Reader
- Azure AI services multi-service account
- Content Safety
試験について
試験時間: 100分(時間はほぼ使い切った)
問題数: 凡そ60問(ケース問題も含まれる、人によって変わるかも)
受験方法: テストセンター(自宅受験も可能)
選択言語: Python
幾つかのMS試験を受けて個人的なTips
- AZ-104で自宅受験をしたがテスト用のソフトの影響があったのか、ラップトップの動作がとても重くなった。MS Learn検索や通常のページ遷移でも1分ほどロスしとても焦ったため、その後はできるだけテストセンターで受験している
- 先述の通り本番でもMS Learnが使える。学習時からdocumentのサイトマップや記載内容の粒度(概要のみか具体的なソースも含まれるかなど)をある程度理解しておくと焦らない
- 他の方々もおっしゃるように試験問題の言語をときどき切り替える。試験内容の翻訳が完璧でないので選択肢を絞れない時や意味がわからない時は、使ってみると答えがわかることがある(これは学習時にも使うとよい)
- 休憩は可能。ただし、休憩をすると前の問題に戻ることができなくなる。(前の問題の答え合わせはできない)
- Docker、CLI、Power Shellのコマンドに関わる問題が出題されることもある。その時はMS Learnに近い答えが載っている可能性もあるので探してみるとよい