概要
今更ですが、Power Platform の資格の一つ、PL-200: Microsoft Power Platform 業務コンサルタント
に合格したので誰かの役に立てばと思い情報を残しておきます。
受験の動機
- 業務で携わる際に都度調べていた知識を、体系的に学ぶため
- 学習の結果が目にみえる形で残ることで、個人的に嬉しくなるため
所感・結果
業務で必要知識は得られたが、使わない(と思われる)知識も学習する必要がありました。非エンジニア(あるいは非開発者)でも取得することが可能ですが、資格自体が必要かどうかは一考の余地があると思います。
Score: 722点/1000点(ぎりぎり)
受験回数: 1回
総勉強時間: 30h(1日1hで1ヶ月ほど)
PL-200とは
こちらに詳細がまとまっています。
これまでの学習や試験の内容を踏まえてまとめると、PowerPlatfom Solution(PowerBIは除く)を設計書に基づいて実装するひと向けの資格
と言えます。対象のスコープは、PowerPlatformの環境管理からDataverseを活用したモデル駆動アプリの実装、また要件の実現のためのテーブル・UIの設計と実装、ビジネスロジック設計の理解も必要となります。
学習方法
大きく4点を利用しました。
- Udemy: PL-200:Microsoft Power Platform Functional Consultant Part 1
- MS Learn
- MS Learn Practice Assessment
- LLM(gpt, geminiなど)による関連知識の解説(*どうしても理解できない箇所で仮の知識として使う。仮の知識を持ってドキュメントに戻るとなんか理解できる気がする)
1は必須ではないと思います。実務や個人で手を動かしたことがない方にとって通して学べる教材です(ただ、そもそも手を動かしたことがない人にとってこの試験が役立つのかはわかりません)。日本語訳が80%ほどの精度なので参考程度の教材です。今はYoutubeが充実していますのでそちらでも間に合わせることが可能だと思います。
2, 3は他の先駆者の方々もおっしゃる通り学習することが良いと思います。MS Learnでは3のscoreが80%を超える
ことを一つの基準としていますが、幾度も繰り返すと正解を覚え始めるので理解度の指標として信用ができなくなっていきます。ベタな学習方法ですが、理解できているかどうかの判断は正解である理由を説明できること
とすることが無難です。
また、理解度に自信がない状態であればPracticeではすぐに回答を確認し、referenceとなるMS(Microsoft)のdocumentを確認する方法をおすすめします。後述しますが、試験ではMS Learnが閲覧できますので、記憶よりもMS Learnのどこに回答となるdocumentがあるかを知っておくことが大切となります。
一応、必要な知識カテゴリが以下の通りと記載されていますが、個別の解説は他の方の記事がわかりやすい(私もお世話になりました)のでここではお譲りします。
- Microsoft Dataverse
- Microsoft Power Apps
- Microsoft Power Automate クラウド フロー
- Microsoft Power Pages
- Microsoft Power Platform 環境
- データ モデリング
- ユーザー エクスペリエンスの設計
- 要件分析
試験について
試験時間: 100分(時間はほぼ使い切った)
問題数: 凡そ40問(ケース問題も含む)
受験方法: テストセンター(自宅受験も可能)
幾つかのMS試験を受けて個人的なTips
- AZ-104で自宅受験をしたがテスト用のソフトの影響があったのか、ラップトップの動作がとても重くなった。MS Learn検索や通常のページ遷移でも1分ほどロスしとても焦ったため、その後はできるだけテストセンターで受験している
- 先述の通り本番でもMS Learnが使える。学習時からdocumentのサイトマップや記載内容の粒度(概要のみか具体的なソースも含まれるかなど)をある程度理解しておくと焦らない
- 他の方々もおっしゃるように試験問題の言語をときどき切り替える。試験内容の翻訳が完璧でないので選択肢を絞れない時や意味がわからない時は、使ってみると答えがわかることがある(これは学習時にも使うとよい)
- 休憩は可能。ただし、休憩をすると前の問題に戻ることができなくなる。(前の問題の答え合わせはできない)