FileMaker Data Migration Toolとは
FileMaker Data Migration Toolは、Claris社から提供されている、データ移行ツールです。
その操作はコマンドラインで実行します。
FileMaker Data Migration Tool使用時の注意点
データを入れたいファイル(Claris社ではこれをクローンファイルと呼んでいる)を絶対に開いてはいけないこと。
(「鶴の恩返し」という童話をご存じの方はその話を思い出しましょう。)
開いてしまったあとに発生する状態
The specified file is not a clone.
マイグレーションのためのコマンドを実行するとこのようなエラーが表示されます。
ファイルを差し替えない限り、これを解決することはできません。
なぜ開いたらダメなのか
https://community.claris.com/ja/s/article/New-FileMaker-data-migration-tool
以下の記述があります
FileMaker クローン(データなしのコピー)とは何ですか?
FileMaker Pro ファイルのデータなしのコピーには、レコードデータとデフォルトのロケール情報を除いて、元のファイルのすべての内容が含まれています。つまり、データを含まない FileMaker カスタム App です。
注意: FileMaker Pro または FileMaker Pro Advanced がクローン(データなしのコピー)を開くと、オペレーティング システムの現在のロケール情報がクローン(データなしのコピー)に追加されるため、ファイルはクローン(データなしのコピー)ではなくなります。本来のクローン(データなしのコピー)とは、クローン(データなしのコピー)として保存され、なおかつ、FileMaker Pro または FileMaker Pro Advanced で一度も開かれたことのないファイルのことを言います。
つまり・・・
データなしコピーで作ったファイルは、ロケール情報というものが削除されており、それがマイグレーションファイルとしての適合判断要素になっている。
ファイルを開くと、ロケール情報が記録されてしまう。そのためマイグレーションで用いるファイルとは認めてもらえなくなり、”The specified file is not a clone.”というエラーメッセージが出ることになる。
エラーになったとの再起方法は?
あらたにデータなしファイルを作り直すことです。
このあと、ファイルを開いたらダメ。絶対。
EOF