FileMaker開発を強力に支援してくれるツールがあります。名前は「MBS FileMaker Plugin」といいます。
このプラグインツールは開発にかかる機能のみを使用すれば、制作したアプリは動作します。つまりユーザーにリリースする際には当該プラグインを組み込む必要がないということです(あくまでも開発にかかる機能のみ使った場合)
たくさんの便利機能がありますが、ここではスクリプトを記述する部分での機能について紹介します。
なお、これはMac版のMBS FileMaker Pluginの動作であり、Windowsプラットフォームでは実現していない機能があります。
データビューワー不要の計算式チェック
MBS FileMaker Pluginを組み込むとスクリプトを記述するウィンドウの下部に、Syntaxチェックなどの欄が表示されます。
標準機能であれば、データビューワを開き検証するわけですが、MBS FileMaker Pluginがあれば、スクリプトウィンドウ内にてすぐに確認することが可能です。
計算式のウィンドウの下部にMBS FileMaker Plugin用のスペースとボタンが表示されます
チェックマークを押下すると、Syntaxチェックをしてくれます。
実行ボタンを押下すると、計算式が評価され、結果の値が表示されます
わざわざ、データビューワを開かなくてもここでチェックや結果を確認できるのはとても効率がよいでしょう。
変数名のチェック機能
スクリプト上に存在しない変数名の記載があるとアラートを出して教えてくれます。
この例では $count という変数名はない と知らせてくれています。
修正しましょう
変数名を正しくすることで、エラー表示が消えました。
変数名のスペリングミスなどは発生しやすいです。視覚的にハッキリと見せてくれるこの機能はミスの発見に多いに役立つことでしょう。
検索と置き換え機能
スクリプトの中の文字列を検索することと、置き換えることが可能になっています
右クリックなどでコンテキストメニューを表示させます
メニュー下部に、Search and Replace というメニューが追加されていることが分かります
検索したい文字列、置き換えたい文字列を入力できます。
ここでは変数の名称を変えようとしています
置き換え処理ができました。
スクリプト内の変数名が、適切に置き換えられていることが分かります。
すべて漏らさずに確実に変更したい場合はこの検索と置き換えの機能が有効でしょう。
例では変数名を置き換えましたが、フィールド名も対応可能です。
EOF