私は以前、IT業界は建築業界に似ており、職種の構造も似ていると考えていました。建築設計士が設計をして大工さんが家を建てるというように、IT業界もSEが設計をしてプログラマーがコードを作るというように分業しています。SEが顧客に近い立ち位置にあります。
具体的には、データサイエンティストはSE(設計士)のような役割であり、機械学習エンジニアはプログラマー(実装者)のようなものだと考えていました。
建築業界 | IT/DX業界 | 分析/AI業界 |
---|---|---|
建築設計士 | SE | データサイエンティスト |
大工 | プログラマー | 機械学習エンジニア |
近年では、IT業界とAI業界が接近しており、「DX/AI」という用語が使われるようになりました。ほとんどのDXプロジェクトにはAIが必要です。
一方、データアナリストはどこに位置するのでしょうか。私は、データ解析の仕組みを倉庫から工場へのトラック輸送に例えてみました。データはデータウェアハウスという倉庫に保管されています。データウェアハウスから工場へとデータを運ぶトラックが分析装置です。トラックはデータを運び、解析結果という工場へ到着して荷物を下ろします。
機械学習エンジニア、AIエンジニア、AIデベロッパーなどは、AIプロダクトを開発するので、DX/AI開発者の方に入るのでしょう。しかし、データサイエンティストという職種の立ち位置はあいまいで、開発者にもなりうるし、分析者になりうるので、両方の意味でつかわれる感じがします。
これはある側面から分類したものなので、他の分類などありましたら、コメントください。