最近、2025年の関数型まつり(関数型プログラミング)の実行委員会メンバーとしてかかわることにしました。
そこで、スポンサーとして書籍販売に関わる方がいたので、関数型プログラミングに関心のある人がどんな本を買いたがるかをリストしてみました。
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ゲーデル,エッシャー,バッハ: あるいは不思議の環
ダグラス・R. ホフスタッター
1980年代日本でも大ブームを引き起こした数学・対称性・知能・再帰関数・自己参照などの概念について物語やパズルを用いて説明した科学読み物です。
私は英語版を持っていましたが、誤ってストーブで表紙を焼いてしまいました。後に大学の指導教官が日本語版をプレゼントしてくれました。私の青春時代にタオイズムともに衝撃を与えた名作です。
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ハッカーと画家 コンピュータ時代の創造者たち
ポール グレアム
LISPプログラミングの達人のグレアムは、当時人気のなかったLISPを使って会社を立ち上げ、成功に導いた。プログラミングの美しさなどについてのエッセー集であり、今読んでも古くない。彼は後にY Combinatorというエンジェル投資会社を設立するが、このY Combinatorという名前はラムダ関数・組み合わせ論理(Combinatory Logic)から取ったものであり、その命名は意味深い。
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プログラミングHaskell 第2版
Grahum Hutton
書評にもあるように数学読み物のように一気に読めてしまう面白さがあります。計算の理論に基づく数学的面白さをちりばめ、現代プログラミングの抽象化を支える技術についても学べます。
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LISP 2 (情報処理シリーズ 4-2)
P.H.ウィンストン, B.K.P.ホーン
私はこの本でLISPの美しさを知りました。C曲線やドラゴン曲線などの再帰関数による美しい図形や再帰関数による探索アルゴリズムが紹介され、数学パズルの世界に浸ることができます。でも、この本は絶版になっていますが、中古では手に入るようです。
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活躍する圏論: 具体例からのアプローチ
Brendan Fong & David I. Spivak
様々な分野に応用例を見出すことのできる圏論であるが、それを平易に書いている書籍を見つけることは難しい。しかし、その難しい圏論の具体例を交えて紹介している本書は初心者には入りやすいガイドブックになると思う。