はじめに
historyコマンドを使用する機会が多いので、基本的な使い方やおすすめ設定などを
まとめてみました。historyコマンドを使用する際の参考になれば幸いです。
開発環境
・WSL2/Ubuntu環境
historyコマンドの基本的な使い方
まずはhistoryコマンドの基本的な使い方から紹介します。
オプションをつけずにコマンド:「history」を実行すると、実行した過去のコマンド履歴を
一覧表示します。補足ですが、コマンド:「history」を実行した際に表示される内容は「~/.bash_historyファイル」に記載されています。
$ history
・・・(省略)
990 ls
991 vim .bashrc
992 history
993 cd ..
994 ls
995 history
historyコマンドをオプションなしで実行すると、大量に過去のコマンドが表示されます。
表示する個数を絞ってhistoryコマンドを実行したい場合は、「history 3」のように個数を指定します。「history 3」の場合は最後に実行したコマンドを含めた2つ前のコマンドまでを表示します。
$ history 3
994 ls
995 history
996 history 3
historyコマンドでよく使うコマンドの組み合わせ
次に、historyコマンドを使う際一緒に使うコマンドの組み合わせを紹介します。
historyコマンドで過去実行した大量のコマンドをパイプで渡し、grepコマンドで探したいコマンドや単語で絞ると、過去実行した大量のコマンドから探したい単語やコマンドを簡単に見つけることが出来るので便利です。以下の例では過去実行したコマンド一覧の中からtouchコマンドを探しています。
$ history | grep touch
1000 touch qiita_example
1001 touch qiita_example1
1003 history | grep touch
おすすめのhistoryの設定
デフォルトの設定では、historyコマンドはコマンドを実行した日時が表示されません。
ただ、historyコマンドを実行した際に「このコマンドはいつ実行したのかという情報」が必要な場合も多々あります。そのため、「コマンドを実行した日時」を「history」に追加する以下の設定を.bashrcに追記するのがおすすめです。
HISTTIMEFORMAT='%F %T '
「デフォルト設定のままの場合」と「設定を行った場合」の表示の違いを、
以下に掲載します。
1011 cd ..
1012 ls -a
1013 less .bash_history
1014 history
1016 2024-07-07 21:07:24 cd ..
1017 2024-07-07 21:07:29 ls -a
1018 2024-07-07 21:07:36 less .bash_history
1019 2024-07-07 21:07:45 history
参考文献
本記事は以下情報を参考にして執筆しました。