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SoftLayerAdvent Calendar 2015

Day 24

QuantaStor を用いて、GUIだけで簡単に Ceph を構築する方法

Last updated at Posted at 2015-12-23

みなさん、こんにちは。

アファーム・ビジネスパートナーズ株式会社で、SDS(Software Defined Storage)製品 QuantaStor のプリセールスを担当している川端 利海です。

今日は、SoftLayer 上のストレージサービスとしてもご利用いただいている QuantaStor について寄稿させて頂きます。


はじめに


SoftLayer上のストレージサービスとして、その使い勝手の良さに定評のあるQuantaStorですが、最新バージョンではCephもサポートしています。
今日はこのQuantaStorを使って、GUI操作だけで行うCeph利用環境の構築方法をご紹介します。

SoftLayer上のベアメタルや仮想環境、またはオンプレミス上の物理サーバや仮想環境上に最新のQuantaStorをダウンロードしていただき、無料で最新機能を使う事ができます。

QuantaStorはSDSを代表する製品ですので、「ストレージの憂鬱」にも最適な処方箋になります。


最新のQuantaStorをダウンロード


以下のページからダウンロード可能です。
同じページから一ヶ月期間限定の評価版ライセンスを入手する事で、無料でQuantaStor/Cephの機能を堪能できます。
(因みにQuantaStorは、Ceph以外にもGlusterやHA構成にも対応しています。)

ダウンロード先は、QuantaStor開発元のOSNEXUS社ホームページです。

ダウンロードしたモジュールで、QuantaStorは簡単にインストールができます。
ubuntuベースの独自OSですが、LinuxやWindowsサーバをインストールした経験のある方なら、問題なくインストールは完了します。


初期設定


インストールが完了すれば、後は全てWebブラウザ上のGUIから設定や運用の操作が可能になります。
インストール完了画面に暫定的なIPアドレスが表示されますので、Webブラウザを接続してそれ以降の設定を進めて行きます。
勿論、日本語にも対応しています。

GUIメニューからも分かる通り、QuantaStor は以下の多様な機能を有しています。

  • ストレージ管理機能
  • ユーザ / グループ機能
  • レプリケーション機能
  • クラウドバックアップ機能
  • Gluster 管理機能
  • HA機能
  • Ceph管理機能
  • マルチテナンシー機能

Ceph管理機能を使う場合は、Ceph管理機能のタブを選ぶだけです。

また、Linuxサーバでは通常CUIで行う IPアドレスやVLAN・DNS・DHCPといった一連の設定も、全てGUIから実行できます。

ストレージ設定

ストレージサービスの基盤となるディスクやRAIDの設定を順次行っていきます。


Cephの設定


一般的なCephの設定は、CUIを用いた煩雑なものになります。
スクリプトなどで自動化はできますが、Cephの詳しい知識がないと構築は難しいと言えます。

また、設定後の運用管理をGUIで行うには、必要なソフトウエアをダウンロードし、更にCephサーバ上にWebサーバを構築する必要があります。
使用できるGUIは無料とはいえ、好みやセンスによっては耐え難いものもあります。

QuantaStorではNIC関連設定やストレージ設定を初めとして、Cephの構築から運用まで全ての操作を非常に優れた統一性のあるGUIで一元管理が可能となります。

メインメニューでCeph管理機能のタブを選択すると、サブメニューが下記の様なCeph管理用に切り替わります。
Cephの知識が余り無い方でも、このGUIのメニューに沿って操作を進めると、簡単にCephが構築できます。


構築するCephの構成イメージ


こんな感じのCephシステムを構築して行きましょう!


Cephの構築手順


一般的なCephと同じ手順を、GUIのメニューに沿って進めていきます。

  1. Ceph Cluster構成の設定
     Cephの特質上、3台以上のノードが必要になります。

     

  2. Ceph Journalの設定
     本番システムで利用する場合は、Ceph JournalにはSSDの利用が推奨となります。
     

  3. OSDの設定

     

  4. Ceph ストレージプールの設定

     

  5. Ceph ストレージボリューム(RBDs)の設定

上記の1~5の手順を、メニューバーの左から右へ順番に設定していくと、基本的なCephの構築が完了します。


Cephの運用


OSDなどCephの稼働状況は、GUIで簡単に確認できます。
正常に稼動していれば、ご覧の様にオールグリーンの画面となります。

ノードの1台をシャットダウンすると、ご覧の様にアラートを示すオレンジの表示となります。

この状態は、ノード ダウンに伴うOSDクラスタマップ更新やレプリケーション処理実行を示します。
勿論、Cephですのでノード ダウン中でもサービスの停止はありません。

ストレージへの接続状態やアクセス頻度なども、GUIで簡単に確認できます。


 


QuantaStor設定方法の詳細


以下のQuantaStor開発元 OSNEXUS社のwikiに、詳細な技術情報や設定方法の記載があります。
ご参照ください。

http://wiki.osnexus.com/index.php?title=Main_Page
 


まとめ


OpenStackやSDSへの追い風で最近何かと話題のCephですが、いざ試してみよう!と思っても「敷居が高い」と思ってしまい、触るのを躊躇されるエンジニアの方も多いのではないでしょうか?

QuantaStorを使って、まずはCephに触ってみてはいかがでしょうか!
ノートPC上に仮想環境を構築しVMを3個用意すれば、たったそれだけCephを触り放題です。
貴方もCephの虜になること間違いないでしょう。

2015年も残りわずか・・・、きっとこんな会話が交わされているんでしょうね。
 上司:「Cephを試した人 誰かいる?」
 貴方:「安心して下さい、QuantaStor入れてます。」

QuantaStorが、貴方へのX'masプレゼントになれば幸いです。

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