はじめに
プロジェクトマネジメントに興味を持ったことをきっかけに、こちちらの本を読んでみました。
プロジェクトマネジメントに少なからず携わった人であれば分かる「あるある」なことがたくさん出てくるので、読んでいて学びがありました。
学び1
仲の良さと信頼関係を混同しない。
これを混同していた時もありましたし、混同していたPMのプロジェクトで仕事をしていたこともありました。
お昼を一緒に食べに行ったり飲み会をやったりしてお互いの理解を深めて仲良くなる。仲良くなることが悪いわけでは全くないけれど、それと信頼は別である。
仲が良すぎるとメンバー間で甘えが生まれて、頼みやすい人ばかりに仕事を頼んでしまいがちです。
お互いが、仕事に対してはプロフェッショナルな姿勢で挑める環境を作ることもPMの仕事です。
学び2
タスクの洗い出しは以下に注意する。
・タスク名は「○○を○○する」と記載する
・「いつまでに」の部分には期間ではなく工数を記載する
・抜け漏れなく行う
1つめのタスク名は「○○を○○する」と記載するについては、やりがちなのは「現状把握」とか「設計書確認」とかがあるかなと思います。
ただこれだと自分自身は分かりますが、他のチームメンバーが見たときに??だと思います。
そうではなくて「ネットワークトラフィック量を把握する」とか「通信経路設計を確認する」などに変えるだけでイメージが湧きやすくなります。
2つめの「いつまでに」の部分には期間ではなく工数を記載するは、タスクの前後関係やその後追加されるタスクによって期間がずれるからです。
プロジェクトの変化を把握して計画を調整していく考え方がタスクマネジメントでは重要です。
3つめの抜け漏れなく行うは、例えば抜けていた重要なタスクが実は部署間の調整が必要で、調整に10営業日かかることが5日前に分かった。となった場合、調整でかなり慌ただしくなりかなりの労力を使ってしまいます。
そうならないためにもタスクの粒度は大きくても良いので抜け漏れなくタスクを洗い出しましょう。
学び3
プロジェクトが本当に目指す目的をよく確認すること。
これは難しいですね。顧客がいう事をそのまま受け取って開発すると、「やりたい事と違う」となります。
実現したい事の根底に何があるのかをしっかりと確認して、正しい解決策を提示することがプロジェクト成否に大きく影響します。
顧客の要望だけでは見えない部分をヒヤリングして想像して、リスクと優先度を想定して提案に結び付けることが大事です。
終わり
読んでいるとたくさんの「あるある」があって、「あ、あの時こうすれば良かったのか。」に気づきを得られるのでとても学びの多い本でした。
「プロジェクトマネジメントの本物の実力がつく本」というのも同じ著者から出ているので、そちらも読んでみようよ思います。
以上。