1
5

仮想環境とは

仮想環境とは、文字通り仮想の環境のことなのですが、言葉で説明するのは難しいので
仮想環境があった場合となかった場合、どのような違いが表れるのかを説明します。

仮想環境が無い場合

Python3.6がインストールされいるパソコンを考えます。
そのパソコンのデスクトップフォルダにApp.pyを作成し、そのPythonファイルでプログラムを書いたとします。その後、Pythonをアップデートし、Python3.9になったとします。
この時、App.pyはPython3.6を前提として開発したものなので、Pythonのアップデートによりバグが発生したり、動かなくなってしまう可能性があります。

仮想環境がある場合

同様にPython3.6がインストールされているパソコンを考えます。
パソコンのデスクトップに「Work_Python3.6」という作業フォルダを作成し、このフォルダで仮想環境をON(active)にします。このフォルダ内に同様のApp.pyを作成します。
Python3.9を使用したApp.pyを作成したくなった場合、デスクトップに新しく「Work_Python3.9」フォルダを作成し、仮想環境をONにします。その仮想環境内でPythonのアップデートを行います。

すると、「Work_Python3.9」内のみPythonのバージョンが3.9になり、それ以外のフォルダではPythonのバージョンは3.6のまま使用することができます。これが仮想環境です。

使用方法

  1. 仮想環境を使用したいフォルダを作成し、cdコマンド等でそのフォルダ内に行く
  2. python3 -m venv <仮想環境名>コマンドを実行する
  3. 仮想環境をactivateする
    以下のコマンドを入力します。
    Windowsの場合.\仮想環境名\Scripts\activate
    Mac/Linuxの場合source ./仮想環境名/bin/activate
  4. パスの先頭に(仮想環境名)が表示されていれば成功です。
    image.png
    画像の場合、仮想環境名に「jetson_study」を指定しました。

仮想環境をOFF(deactivated)したい場合はdeactivateコマンドを入力するだけです。

1
5
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
1
5