はじめに
株式会社Craft EggでUnityクライアントエンジニアをしている豊田です。
本記事はCraft Egg Advent Calendar 2021の12/25の記事です。
今回は最終日の記事ということで、アドベントカレンダーを取り組んでみての振り返りや効果をまとめてみようと思います。
実施までの流れ
なぜやるのかを決める
主目的として、「アドベントカレンダーの取り組みを起点とし、エンジニア組織としてのインプット・アウトプット文化の醸成へ繋げる」ことを挙げていました。
弊社では今までアドベントカレンダーを実施したことはなかったのですが、
エンジニア組織力の向上にも繋げることができるのではないかと思い、若手メンバーで実施に向けて動いてみました。
発信という形でアウトプットするのはハードルが高いと感じやすいですが、アドベントカレンダーは決められた期間にみんなで取り組むため、初めての執筆のきっかけとしては最適 であると感じています。
ここから、LT会や勉強会など、様々な技術的な取り組みへ繋げていくことを目指しています。
また、そのほかに以下のような効果も期待できます。
- 組織の活性化
- 執筆のためのインプットによる知識の習得・スキル向上
- 外部への会社の周知(広報要素)
- 技術の組織共有
メンバーの募集、巻き込み
カレンダーには25日分の枠があるため、実施するにはとにかく、執筆メンバーを集めないことには始まりません。
エンジニアメンバー全体に向けて募集を行いますが、アドベントカレンダーは日々の業務と平行して参加してもらう形になるため、初見では執筆に対してハードルが高いかと思います。そのため、募集の際には以下のことに気をつけました。
目的を伝える
単にやりたいから、ではなく事前に立てた目標を明示し、組織活性とその先の技術力を上げる取り組みの文化醸成の一環であるという意図を伝えました。
目的、ビジョンに賛同できた状態で参加していただくことで、狙っている効果も得られやすいのかなと思います。
気軽に参加できるものであると感じてもらう
公開する形で技術記事を書くとなると、やはりハードルは高く感じてしまいます。
特に若手メンバー(筆者も含め)ですと、「レベルの高い記事を書かないといけないのではないか」と気後れすることもありますが、実際はカジュアルな記事からボリュームのある記事まで何でもアリです。
やってみた系、入門、業務で得た学びや知見、ソフトスキル、ツール系、ライフハックなど、Qiitaで見かける記事のカテゴリも様々であるため、他社さんのアドベントカレンダーを例に出したりもして、「カジュアルな内容も歓迎です!」とハードルを下げていきました。
ただし、ハードルは下げても発信する内容に誤りが無いよう、投稿から事前にメンバー同士でチェックするというフローは取るようにしました。
執筆フロー
募集はカレンダーの枠を先着で埋めていく形にしました。
社内でのチェックを事前に行えるよう、公開日の1週間前を目安に限定共有投稿で公開してもらうスケジュールで進行しました。
後は各々で執筆し、メンバーで確認しあい、順次公開するようオペレーションを回すのみです。
実施しての振り返り
結果として、25日中24日分のカレンダーを埋めて実施することができました!
当初はカレンダーを埋められるか不安な面もありましたが、良いカレンダーを作れたのではないかと思います。
LGTM数
2021年12月23日現在では、カレンダー全体で181LGTMを獲得しています。
注目された記事もあり、アウトプット自体の成果も一定上げることができたのではないでしょうか。
最多LGTM賞は、新卒2年目である高川の、「ゲーム業界を志望してなかったサーバエンジニアが知った、ゲームならではの驚きポイント」です!(2021/12/23現在 82LGTM)
参加メンバーの感想
執筆メンバーに、参加してみての声を集めてみたところ、
- 書かざるを得ない状況になる事でアウトプットする機会が作れたのでとても良かった
- たまには手を動かして調べるのもいいかも
- 学習することとは別に、その事柄を記事にして投稿するということはある程度訓練が必要だと感じるため、監修をしていただける環境で行えたのはよかった
- 機械学習がどういうものか知れてよかった
- 曖昧だった執筆前の認識を整理して、微妙に間違っていたことに気付いた
- Qiita記事を書く際に何に時間が掛かるかが経験できた
というような感想を貰うことができました。
筆者自身も、入社からは個人でのアウトプットは減っていたのですが、アドベントカレンダーが良い機会となり、改めて**「技術記事を書くのは楽しい!」**と感じることができました。
次回改善・実施していきたいこと
全体的にポジティブな結果となりましたが、一方で今後、より改善したり取り組みたいことも見えてきました。
- 社内メンバーにより興味を持ってもらえるような取り組みや盛り上げ
→ 執筆者以外のエンジニアメンバーにも注目してもらえるように
→ 社内での記事のピックアップは行ったものの、より興味を惹く工夫はできるかも - QiitaのOrganization登録
→ Qiitaのランキングに載った時に会社もセットで知ってもらいやすくなる - 準備期間に余裕を持たせる(今年は1ヶ月前の告知)
- アドベントカレンダー以外の発信機会の作成
→ いい機会になったので、定期的に発信は続けたい - 執筆メンバーを増やせるような巻き込み
おわりに
アドベントカレンダーを実施してみての振り返りを書かせていただきましたが、結論とてもいい取り組みでした。
執筆ネタを話題に、雑談がメンバー同士で交わされるなどコミュニケーションの機会にもなっており、組織の盛り上げの一助となったのではないかと思います。
今後もアドベントカレンダーは実施したいですし、多くの参加メンバーからは、来年も実施するなら参加したいという声も得られました。
よりこの取り組みをブラッシュアップし、エンジニア組織を盛り上げていきたいです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
Craft Egg Advent Calendar 2022にもご期待ください!