Web開発周りの様々な作業を自動化してくれるという、とってもキュンキュンしてしまうgruntをWindowsにて環境構築した際のメモ。
gruntが行えるタスクの一例としては、
・構文チェック
・ファイル結合(複数のjsファイルを単一ファイルにするなど)
・メタ言語コンパイル(CSSプリプロセッサやCofeeScript・TypeScriptなど)
・ファイル最適化
・Backbone.jsやAngularJSで利用するtemplateの外部ファイル化
etc...
#nodistのインストール
gruntはnode.jsをベースとして動作しているため、まずnode.jsの環境構築が必要となる。
今回はnode.jsのバージョン管理が行えるWindows用ツール、nodistを使って環境構築を行う。
##ダウンロード
GitHubからzip形式でのダウンロード、もしくはgit clone
にて取得。
https://github.com/marcelklehr/nodist
任意の場所に配置する。
今回はCドライブ直下に配置。
C:\nodist
##環境変数の設定
nodistフォルダへのパスを通す。
まずは新規にシステム環境変数を作成。
変数名
NODIST_HOME
変数値C:\nodist
さらに、既存のシステム環境変数Path
の値に、以下を追加。
既に入力されている値の最後に;
がない場合、必ず;
を入れてから追記すること。
追加する変数値
%NODIST_HOME%\bin;
##インストール後の確認
コマンドプロンプトを開き、nodist -v
を叩いてバージョン名が表示されれば、nodistのインストールは問題なく終了している。
>nodist -v
0.4.8
#node.jsのインストール
次に、nodistを使ってnode.jsのインストール作業を行ってゆく。
コマンドプロンプトにて、nodist upate
を実行。
ずらずらと表示されるのでお茶を飲みながら待つ。
終了したらnode -v
コマンドでインストールされたか確認。
>node -v
v0.10.24
#gruntのインストール
いよいよ本命のGruntのインストール作業である。
node.jsと一緒に入ってきた、npm
コマンドを使ってgruntをインストールする。
ここでインストールするパッケージはgrunt本体のgrunt
ではなくgrunt-cli
(grunt command line interface)である点に注意すること。
grunt-cli
は、任意のディレクトリにインストールされたgrunt
を実行するために必要なパッケージである。
※grunt本体は後ほど、作業対象のディレクトリにインストールする。
>npm install -g grunt-cli
※-g
オプションはグローバル化(どこでもコマンドが叩けるようにする)
##作業ディレクトリへの移動と、package.jsonの作成
cd
コマンドを使い、任意の作業対象ディレクトリへ移動する。
移動が完了したら、npm init
コマンドを実行し、package.json
ファイルを生成する。
いくつか入力が要求されるが、ここで入力できるものは動作に必ず必要なものではないので、Enterで飛ばしても構わない。
##作業ディレクトリへgrunt本体インストール
grunt本体をインストールする。
npm install grunt -save-dev
※-save-dev
installしたパッケージの情報を、package.jsonへ自動追記する。
以上で対象の作業ディレクトリでのgruntの実行が可能となったので、めくるめく楽しいgrunt人生が送れる。
gruntで使用するいくつかのプラグインについては別項で解説予定。
#補足:Gruntfile.jsのひな形
module.exports = function (grunt) {
var pkg = grunt.file.readJSON('package.json');
grunt.initConfig({
// タスクの設定を記述
});
// プラグインのロードやタスクの登録
};
突っ込みどころ、盛大に間違っている部分等ありましたら是非ご指摘ください。