こんにちは、皆さん。今日はリチャード・P・ルメルトの戦略論についてお話ししたいと思います。彼は戦略論と経営理論の世界的権威であり、"マネジメント・コンセプトと企業プラクティスに対して最も影響力ある25人"の1人にエコノミスト誌に選ばれたこともあります。
彼の戦略論は3つの要素に基づいています。それらは優先順位付け力、実行可能性の判断力、そして決断力です。
最重要課題の見極め
ルメルトによれば、戦略を立てる際に重要なのは「最重要課題」を見極めることです。これは、困難で複雑な課題を構成する要素のうち、最も重要で解決可能な要素のことを指します。
優先順位付け力
まず、優先順位付け力が必要です。これは、本当に実行しないといけない課題と後回しにしてよい課題を見極める能力を意味します。
実行可能性の判断力
次に、上記の実行必要性が高い課題が現在手持ちのリソースで解決可能なのかを判断する能力、つまり実行可能性の判断力が必要になります。
決断力
最後に、リソースを集中して投入する決断を下す能力、つまり決断力が求められます。
これら3つの力が揃うことで、最重要課題に全力集中することができます。
一例としてのイーロン・マスク
イーロン・マスクの火星への人類移住計画は、これらの要素を見事に組み合わせた例と言えます。彼は火星旅行の高額なコストを、ロケットの再使用可能性という最重要課題に絞り込みました。その結果、火星へ行くコストはNASAの試算の2000億ドルから90億ドルに大幅に削減されました。
私たち自身も、これらの要素を駆使し、最重要課題を見つけ、それに全力を注ぐことで、目の前の課題を解決できると思います。今日から私たちの最重要課題は何かを見つけ、その解決に向けて全力を注ぎましょう!
P.S.
現在の自分は、そもそもの問題に対する認識や理解が曖昧であるからこそ、課題の全体像が見えず、最重要課題を見つけることも出来ない気がするな〜