2025年5月14日 基本情報技術者試験に合格
昨日、基本情報技術者試験を受験し、見事合格しました。
正式な合格通知はまだですが、A試験が680、B試験が625と、合格ラインを超えました。
2回目の挑戦で合格
この試験への挑戦は2回目で、前回はA試験に合格し、B試験には不合格でした。
それが約1年前の2024年の6月で、評価面談前に受かればいいなレベルで受験をしたため、正直準備不足でした。
基本情報技術者試験との出会い
この国家資格は、IT技術者にとって登竜門的存在です。
この資格を勉強するきっかけとなったのは、開発部門のマネージャーからおすすめされたことです。
私はWebエンジニアになって現在で満2年が経ち、来月3年目になります。
IT業界自体は、前職のNWエンジニアを含めると5年が経ちますが、エンジニアとしての知識や技術力はまだまだ初心者だなと感じています。
大学も文系だったため、情報系の基礎知識には乏しかったです。
そういった背景があり、MGからのおすすめもあったため、良い機会だなと思って勉強を始めました。
勉強開始〜半年後(1回目)の受験
最初は2進数が何なのか、よくわからないレベルからのスタートでした。
後半の方のビジネス的知識はあったのですが、合格のためには、ほぼ全ての分野の知識を吸収する必要がある状態でした。
勉強進める中で思ったことは、試験勉強にはモチベーションが大切だなと思いました。
正直、私にはモチベーションがありませんでした。
この資格を絶対に勉強しないといけない義理もないですし、言うなれば勉強しなくても○なないわけで。。。
だからこそ、そんな中で勉強するモチベーションを保つのが大変でした。
会社によっては、資格取得をしたらお祝い金があったりしますが、弊社にはそれがないため、そういったモチベーションもありませんでした。(例えその制度があっても、私にとってモチベーションの対象にはならなかったと思います)
そんなダラダラが続き、満足な勉強ができていない中、評価面談の時期が近づいてきました。
期間的には、半年間が経ったくらいだったかと思います。
この頃はA試験の模擬テストで、ギリ6割の点数を取れているような状況でした。
B試験に至っては、回答を見てもよくわからない問題が3割くらいある状況で、到底準備万端とは言い難い状態での受験でした。
そして、いざ受験。ギリギリ合格を狙った、博打同然の受験でした。
試験開始。
A試験の1問目で見たことない問題が出題され、かなり面を食らいました。(落ち着きを取り戻して、5分くらいかけて解けました)
B試験に至っては、わからない問題がいくつもあったプラス、時間が全然足りなかった記憶があります。
結果は不合格。
良くないことですが、壁に自分の拳を何度も叩きつけました。(1週間くらい痛めていました)
非常に悔しかった。
自分にできないレッテルを貼られた気がしました。
再度勉強開始〜1年越し(2回目)の受験直前
それから数ヶ月、基本情報技術者試験の勉強はしませんでした。
臭いものに蓋をした状態です。
身傷を植え付けたこの資格、できれば欲しいとは思っているけど、やらなくたって生きていけると思っている時期です。
そして、そういう話を妻にも何度かしました。
妻は私に、やり切った方がいいと諭しました。
そうして私は、この資格に再度向き合わないといけない、と思うようになります。
会社の通期目標にも、基本情報技術者試験への合格と書いて、これを目標にせざるを得ない状況を作りました。これで逃げ場はない。
そして勉強を再開するわけですが、やはりモチベーションの問題が出ます。
続かない。やる目的がないから。
そんな中考えたのは、モチベーションではなく習慣で戦う方法です。
受験を振り返ってみて、正直B試験は繰り返しの鍛錬と回答時間を克服できれば、合格できる自信がありました。問題は、その前のA試験の試験範囲の広さだなと思っていました。
これを網羅しつつ、どんな内容でも戦える装備を整えておくのは時間がかかるなと思いました。
以上、習慣化とA試験対策の末、考えついたのが、A試験の問題を毎日10問解く、という方法です。
これを半年くらい続けました。
勉強方法については、言葉をただ覚えるのではなく、もっと構造的なところや英語の意味なども調べ、言葉ではなく意味で理解でき、反射で答えられるように準備しました。
そうして2025年のGW、そろそろ受けないと、と考える時期が来ました。
評価面談が迫ってきている。A試験も、毎回7割前後回答できるレベルと、準備はそこそこできていました。
加えてこの頃、妻の妊娠も診断され、あまりこの資格勉強に期間も時間も取られたくないと思うようになりました。
こんな背景から、半月後の受験を決め、申し込みました。
ここに照準を合わせ、残りの期間は模擬試験での勉強をしました。
ただ、正直満足いくほど勉強はできませんでした。
4回分の模擬試験のうち、2回分しかできていません。
私はトレーニングのためにランニングをするのですが、1km4分台で10km走るほど、結構な強度で走っています。
走っていて思うのが、前半ペースを緩めて後半追い上げる、というのが無謀だということ。
結局、前半のペースが後半のタイム作りに影響を及ぼし、ひいては全体のタイムに影響してきます。
試験勉強においても同様で、これまで1日10問のペースでやっていた人間が、毎日A試験B試験を1回ずつ解くのは無理がありました。
それでも最後の数日は、この無理を実現させました。
なぜできたかというと、これもランニングのおかげでした。
9kmを4分台で走って、最後の1kmを3分台で走れたら試験に合格という、ランニングを試験に見立てた仮想受験をしました。
結果は、4:06でギリギリ突破できず...
悔しさから、ヘアバンドを地面に叩きつけました。最後の1kmも頑張れないのか、と。
同時に、このままでは試験には合格ができない、という神のお告げにも聞こえました。
そうした直前の心残りが、ラスト数日の時間の有効活用を後押ししてくれました。
1年越し(2回目)の受験当日
そして試験当日。これが2回目の受験。
もし不合格でも、ここで辞めようと決めていました。
実は当日、ちょっとしたハプニングがありました。
地方に移住したということもあり、試験会場の近くにキャッシュレス対応の自販機がなかったのです。
試験開始まで残り25分の中、片道11分の場所にあるセブンイレブンまで、水を買いに往復することになりました。(実際は走ったのですが...)
そんなハプニングを乗り越え、いざ試験。
2回目の試験も、A試験の1問目で急激なプレッシャーを感じました。
解いたことのないタイプの問題でした。
そのため、1回目同様落ち着きを取り戻して解くまでに、5分ほどかかりました。
それから解き続けて、5, 6問初見の問題がありましたが、何とか時間内に解き切ることができました。
そして、後半戦のB試験。
問題は複雑ですが、落ち着いてトレースしたら解ける問題でした。
しかし、時間の問題がまたも出現しました。
12問目を解き終えたところで、残り20分を迎えていました。
12問解くのに、80分かかっていたということです。(3問解くに20分もかかっていたのか...)
なのに残り8問を20分で解くの?無理じゃね?と思いましたが、ペースアップして、落ち着いて解きました。
最後、セキュリティの問題は3問あったかな。1問1分で回答して、ギリギリ完投できました。
そして、画面に点数が表示されました。
A試験:680
B試験:625
見事、合格!!
しばらくの間、信じられないという感覚に襲われた後、妻やチームメンバー、エンジニアの親友にすぐさま合格の連絡をしました。
試験後
試験日の何日か前に、サッカーのCL準決勝、インテルvsバルセロナの2nd legを見て、インテルが延長戦後半に劇的決勝点をあげて勝利したのを目の当たりにしました。
そのくらいギリギリの戦いだったと振り返って感じます。
特にB試験、配点は不明ですが、1000点満点で20問なので、平均1問50点になります。
なので、もしあと1問不正解だったら、この試験は不合格だったわけです。
この崖っぷちな状況、小指に手がかかった状態で、私は合格することができました。
長い人生を振り返って、私はターニングポイントや重要な局面で、ちゃんと運を掴んでいるなと感じます。
それから、やり切れと言ってくれた妻、応援してくれた妻のお母さんやチームメンバー、勉強する環境を整えてくれたマネージャー、みんなのお陰で合格できたなと思っています。
私にとって、非常に大きな勝利でした。